「僕も一緒に行くよ」。炎暑が続いた夏休み。茨城県守谷市内で目の不自由なお年寄りの犬の散歩に朝夕、付き添い続けた小学生がいる。市立黒内小学校2年の松本泰志(たいし)君(8)。19日、学校で小池義寿校長から善行表彰された。優しく献身的な行動に、松丸修久市長らも駆けつけ拍手を送った。

 夏休み明けの9月3日、学校あてに手紙が届いた。松本君が手助けした染谷ちよさん(81)からだった。「泰志君をほめて頂けましたら幸いです」。感謝の言葉がつづられており、児童の行動が学校に伝わった。

 集会では、松本君と染谷さんらが壇上に並び、北見裕教頭が全校生約690人に行いを紹介。染谷さんが「優しさにふれてものすごく感動しました。優しくするのは簡単なようで難しい。『おはよう』とか『暑いですね』と声をかけてもらった人はうれしいと思います」。松丸市長も「一人ひとりが誰かのために何かができる」と呼びかけた。