米、対日赤字は５．２％増＝対中は１０．１％減―１〜６月

米、対日赤字は５．２％増＝対中は１０．１％減―１〜６月

2019/08/02 22:26時事通信

　【ワシントン時事】米商務省が２日発表した貿易統計（通関ベース、季節調整前）によると、２０１９年上期（１〜６月期）のモノの取引に限った対日貿易赤字は前年同期比５．２％増の３６０億４２００万ドルとなった。米国は本格化している貿易協定交渉で是正圧力を改めて強めそうだ。

　国別の赤字幅は中国、メキシコに次ぐ３位。自動車関連の赤字が２６８億７１００万ドルと大半を占める構図が続いている。

　対中赤字は１０．１％減の１６７０億４４００万ドルと、赤字全体の４割を占めた。米政権が昨年７月以降、知的財産権侵害を理由として中国からの年間輸入実績のおよそ半分に制裁関税を発動したことなどが響いた。トランプ大統領は貿易協議の進展が不十分として、今年９月１日に中国からの輸入品ほぼすべてに追加関税を拡大する構えを示している。