くすぶる対中警戒感=アジア投資銀
2019/07/13 17:28時事通信
【北京時事】アジアインフラ投資銀行(AIIB)の加盟承認数が100カ国・地域に達した。2016年1月の開業からわずか3年半で大台突破。中国の急速な影響力拡大には警戒感もくすぶっている。
AIIBの創設メンバーは57カ国だったが、中国の積極的な働き掛けで加盟の動きが続き、現在は日米が主導するアジア開発銀行(ADB)の68カ国・地域を大きく上回る。地理的にも欧州やアフリカ、南米にまで広がる。
旺盛なインフラ資金需要を背景に融資額は順調に拡大。当初は世界銀行やADBとの協調融資が大半を占めていたものの、最近は単独融資も増え、独り立ちが進む。今年5月には初の外債発行も果たした。
一方で、中国が力を入れる巨大経済圏構想「一帯一路」を補完する役割を担っているとの批判的な見方も根強い。融資先の新興国が返済困難な状況に陥る「債務のわな」の可能性も取り沙汰される。
このほか、中国の議決権が26.7%と突出していることも、運営面での不透明感につながっている。中国がこうした懸念を払拭(ふっしょく)できるかどうかがAIIBの行方を左右するとみられる。
2019/07/13 17:28時事通信
【北京時事】アジアインフラ投資銀行(AIIB)の加盟承認数が100カ国・地域に達した。2016年1月の開業からわずか3年半で大台突破。中国の急速な影響力拡大には警戒感もくすぶっている。
AIIBの創設メンバーは57カ国だったが、中国の積極的な働き掛けで加盟の動きが続き、現在は日米が主導するアジア開発銀行(ADB)の68カ国・地域を大きく上回る。地理的にも欧州やアフリカ、南米にまで広がる。
旺盛なインフラ資金需要を背景に融資額は順調に拡大。当初は世界銀行やADBとの協調融資が大半を占めていたものの、最近は単独融資も増え、独り立ちが進む。今年5月には初の外債発行も果たした。
一方で、中国が力を入れる巨大経済圏構想「一帯一路」を補完する役割を担っているとの批判的な見方も根強い。融資先の新興国が返済困難な状況に陥る「債務のわな」の可能性も取り沙汰される。
このほか、中国の議決権が26.7%と突出していることも、運営面での不透明感につながっている。中国がこうした懸念を払拭(ふっしょく)できるかどうかがAIIBの行方を左右するとみられる。
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