【バンコク共同】タイで王室改革を求める学生中心の反体制派は29日、首都バンコクにあるワチラロンコン国王直轄の陸軍第11歩兵連隊の基地前で、約2千人の抗議集会を開いた。学生らは親衛隊(SS)を持ったナチスドイツの独裁者ヒトラーになぞらえ、このままでは国王が同様の非難を浴びかねないとする声明を読み上げた。

 タイでは憲法で国王の不可侵性がうたわれ、侮辱すると最長で禁錮15年が科せられる不敬罪がある。国王をユダヤ人大量虐殺(ホロコースト)を行ったヒトラーに言及して批判する異例の事態になった。