【ソウル=水野祥】北朝鮮外務省の米国研究所は11日、韓国が米国から最新鋭ステルス戦闘機「F35A」の導入を進めていることに反発し、「特別兵器の開発と試験をせざるを得なくなった」とする政策研究室長名義の談話を発表した。国営の朝鮮中央通信が報じた。

 談話では、特別兵器が「南朝鮮(韓国)に増強される殺人装備を焦土にする」と説明する一方、兵器の詳細には触れなかった。F35Aの導入について「(6月末の)板門店での米朝首脳会談で、朝鮮半島に肯定的な気流が作られているときに同族を討つ殺人兵器を引き込むこと」と批判した。

 また、韓国に対し、「米国に追従すれば南北関係改善の機会が訪れるという空虚な妄想を捨てて、正気を取り戻した方が良い」と主張した。