豪の山火事で救出のコアラ、悲しい結末
2019/11/26 17:18BBC News
豪の山火事で救出のコアラ、悲しい結末
豪の山火事で救出のコアラ、悲しい結末
(BBC News)
オーストラリアで続く山火事で、住民に救出される場面の動画が話題になったコアラの「ルイ」が死んだ。やけどから回復できなかった。
コアラのルイは先週、豪南東部ニューサウスウェールズ州の山林で火災が広がるなか、木にしがみついていたところを、トニ・ドウティさんに助け出された。
ルイを木から引き離し、ペットボトルの水をかけ、シャツでくるむドウティさんの様子を撮影した動画は、世界中で数多くの人に見られた。
回復が見込めず
獣医によると、ルイは回復の見込みがないことから、安楽死の処置をしたという。
「最優先すべきは動物の福祉だ。そのためにこの決定を下した」と、ポート・マッコーリー・コアラ病院は述べた。
オーストラリアで9月から猛威をふるっている山火事では、これまで6人が死亡、500軒以上の住宅が焼失している。
「叫び声を上げていた」
地元テレビでドウティさんは、車で山間部を走行しているときに、ルイに気づいたと話した。ルイは叫び声を上げていたという。
「コアラが叫べるとは思わなかった。とにかく心が痛くて、できるだけ早く救い出さなければいけないと思った」
獣医によると、14歳だったルイは、胸と脚などに重度のやけどを負っていたという。
ポート・マッコーリーのコアラ病院では、今回の山火事でやけどした数十頭のコアラを治療してきた。
当局によると、ニューサウスウェールズ州だけで100万ヘクタール以上が焼けた山火事は、まだ拡大する恐れがあるという。
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