菅新内閣、陣容を発表 加藤氏、官房長官に横滑り
自民党の菅義偉総裁(71)は16日午後、衆参両院本会議で第99代首相に選出された。新内閣の陣容を決定し、厚生労働相から横滑りした加藤勝信官房長官(64)が閣僚名簿を発表した。安倍晋三前首相の総裁任期途中の辞任を受け、路線継承を前面に出す。安倍内閣の7年8カ月を共に支えた麻生太郎副総理兼財務相(79)を再任した。
菅氏は行政改革、規制改革に意欲を示す。防衛相だった河野太郎氏(57)を担当相に充てた。新型コロナウイルス対応を踏まえたデジタル改革担当に元IT・科学技術担当相の平井卓也氏(62)を起用。2025年大阪・関西万博に備え、井上信治万博相(50)を専任で置いた。
再任閣僚は8人に上り、安定志向がにじむ。麻生氏のほか、新型コロナ対策を担う西村康稔経済再生担当相(57)、茂木敏充外相(64)、萩生田光一文部科学相(57)、梶山弘志経済産業相(64)、小泉進次郎環境相(39)、橋本聖子五輪相(55)、公明党出身の赤羽一嘉国土交通相(62)。
閣内横滑りは加藤、河野両氏と、武田良太総務相(52)の3人だった。
経験重視の再登板は4人。平井氏と、上川陽子法相(67)、田村憲久厚労相(55)、小此木八郎国家公安委員長(55)。
初入閣は、安倍氏の実弟の岸信夫防衛相(61)と野上浩太郎農相(53)、平沢勝栄復興相(75)、坂本哲志1億総活躍担当相(69)、井上氏の5人だった。
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