クタビレ爺イの山日記

諸先達の記録などを後追いして高崎近辺の低山中心に歩いています。

赤面の至り・笹談義  H-21-11-13

2009-11-13 18:56:13 | その他
喜寿を迎えたこの歳になったのに、いやはや正に赤面のいたりとは
この事だ。なに、問題は些細な事、たかが「笹」の話なのだが。

かつて爺イのブログに投稿して榛名北西面の「石畦山」や「ヤガタ」なる
古名で呼ばれている山の事を教えてくれた人に「みやこざさ」さんが居る。
この方とは今年の夏の終わりに角間山で偶然に擦れ違ったが、まさか
この山の達人が女性だったとは思いもよらず、簡単な挨拶だけで名乗りも
しなかつた。

ここ数日の悪天候の暇つぶしに検索で「みやこざさ」さんのHPを探してみた。
目的の物は見つからなかったが、みやこざさ繋がりで今まで大変な間違いを
冒していたことを知ってしまった。

爺イは心肺能力がフツーではないので、山登りと言っても低山の専門と
言うか、正確には低山だけしか登れない。
但し、登山道など関係なく藪を突破していくので、踏み跡もない「笹原」を
通過する事が屡である。だが、爺イはその笹原の事を「熊笹」と何時も
書いてきた。「くまざさ」という「音」と何となく熊が出そうな雰囲気なので
極く自然に「熊笹」を連発していた。しかし、今回それが「隈笹」の
間違いと判って己の無知に愕然。それで急遽、「笹」のお勉強。

先ず、「くまざさ」は前述の様に正確には「隈笹」。冬場になると縁が
ぐるっと白くなるからとか。下の写真が冬場の隈笹、確かに隈取りと
云われる白い縁取りが鮮明。





だが、夏はこんな立派な姿で隈取は無い。



さて、隈笹のご親戚様が「みやこざさ」、その名の由来は京都の
比叡山で発見されたと言われるので優雅な「都笹」との命名。
所が、この笹も冬場には縁が白くなる。だが、隈笹のように綺麗な
線でなく、縁が枯れて白くなったと言う感じで何となく汚い。





で、夏はと言えばこんなにすっきり。隈笹君との区別は難しい。



区別の目安は都笹の方が葉の形が細長いし節が丸い。



更には隈笹は厚手のくせに両面とも毛は生えていなくてすべすべで、
都笹は薄手で裏面に細い毛が生えているそうだ。触感で判るかもしれない。
それに都君の方が遥かに背が低く土中で枝分かれするので地上では枝の
分岐は無いとか。

この兄弟ぐらいに新潟の笹だんごなどに使われる「ちまきざさ」があるが
これは葉が大きく夏でも何となく区別は出来そうだが、雪の下でも緑のまま
冬を過ごすらしく、冬季にも白の隈取りは無いらしい。



爺イの脳味噌に「熊笹」と刷り込んだのは誰だろう? 横田氏を疑って
「300山」を検証したが、この本では流石に「笹」「笹尾根」「笹原」の
表現だけで「熊笹」とは一言も無い。矢張り「熊笹」は爺イの勝手な
思い込みだった。しかし、歩いているときに区別できる自信は無いので
今後は「笹」「笹原」と書くことにしよう。
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4 コメント

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くまざさ (お~ちゃん)
2009-11-13 19:51:56
 漠然と クマザサと言う種類がある!とは思っていたのですが、そうでしたか 隈笹でしたか。
 私は 縁取りがある種類と 無い種類があるもんだと思い込んでいましたw

 
返信する
RE:くまざさ (爺イ)
2009-11-13 21:15:46
小生は全て熊笹で片付けていましたよ。
今から考えれば膝までの物、腰までのもの、桟敷の三角点に行く途中の肩までのものなど、土質・風当たりによる生育の差と思っていましたが、今回、隈君が1m~1.5mで都君が0.5m~0.8mと聞くと地域別に隈と都は住み分けの感じ。
神流トレラン、ご健闘を!
返信する
そうだったのか! (好漢(ハオハン))
2009-12-12 11:29:33
はじめまして。勉強になりました。
熊笹と思ってました。縁取りは別種かと。
群生している全体が1つの固体だと言うのも
最近知りました。
返信する
RE:くまざさ (爺イ)
2009-12-12 21:29:17
ハオハンさん
はじめまして、とは言っても、お~ちゃん繋がりで良く軽快なコメントのやり取りを読んでいますし、ミクシイも
拝見しています。
先日の御堂山の高石峠回りは、小生も
数年前に行った事があるので興味深く
読ませて戴きました。
当方はもう年ですので冬場は三角点や
史跡探訪でお茶を濁しています。
今後とも宜しくお付き合いの程を。
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