喧騒の湖畔を抜けて28号線で峠越えのため「まゆみの原」に向う。
この周辺にも遊歩道を中心にハイカーの姿が多い。満車の駐車場を横目に
新緑の県道を榛東村へ。
少し下った黒岩下駐車場にはクライマーの車が一杯。二百㍍下の鷹ノ巣
林道入り口の空き地に駐車しようとしたら、産廃投棄禁止の看板で立ち
入り禁止の鎖。
そう言えば
確かにこの空き地にはテレビ・洗濯機などの家電製品が放置されていた。
仕方なく路側の山側に寄せて駐車し「鷹ノ巣林道」へ。(12.33)
黒岩の岩壁上部に二人のクライマーが取り付いているのが良く見えるが
爺イのカメラでは上手く映像を撮れた験しはないので今日も眺めるだけ。
林道を下ってやや北上し最初の渓流の脇でせせらぎの音と鳴き方が下手に
なったウグイスの声を聞きながら昼食。(12.45-13.01)
休憩後、起点のガラメキ目指して長い長い林道歩きを始める。いつも煩い
採石場の重機も今日は音無し。一旦鷹ノ巣山に沿って南に行った後、急に
再び北上をはじめて山の東側を通過。
鷹ノ巣東登山口前は13.17、少し範囲も広がり新しい崩落岩も感じ
られる崩落現場を3分で通過(13.24)、第二の渓流を越えたところで
東進に変わり(13.28)ガラメキ着は13.47。歩行時間約1時間の
前哨戦。
土手に置かれている立派な標識が大分痛んできて色も黄色っぽく変色している。
温泉周辺に変わりはないが昨日の雨のせいか、周辺の沢水の染み出しが
多量で、温泉への流れこみが心配。不動明王の石碑前で写真をとってから、
いよいよ、直登路探しに入る。
ここから先日の三町村分岐嶺の1090m峰まで水平距離404mしかないが、
標高差が226mなので爺イにとっては難物の部類。
先ず、周辺を隈なく眺めて目印類・踏み跡を探すが、其れらしきものは
一切ない。沢の右手に尾根が垂れているが動物の足跡はあるがとても爺イの
手には負えない。ふと、左手を見ると上の方にも石垣が見え、植林の木が
特別に揃っているので登ってみた。
果たして広場風の場所で左手には林道があるので辿ることにする。
やがて林の前で林道は消え、その代わりに巨大な沢らしき場所に来る。沢と
云うより幅広で人間の頭ほどの岩がびっしりなので崩落による岩石流の跡
かも知れない。全てが浮石だが意外に歩けるので上を目指した。両側の尾根は
高低差が大きくて移動は無理。
相当登ったあと、不思議な事に沢の高さと尾根の高さが急速に接近。
目の前の小山が真っ二つに割れて切り通しになったところで下が急に軽石の
砂礫、慌てて無理矢理に右の尾根に移る。尾根道はあるようだが、兎に角凄い
急登で岩の角・木の根、雑木を頼りに震えが来るようなヤセ尾根を一歩づつ、
慎重に登る。右に迂回して小さな沢を跨ぐ細道も利用して疲労困憊の末、
漸く稜線着。(14.58)
南東・北西尾根に南西から来た事になる。見覚えがあるような、ないようで、
ハッキリしないので暫くしゃがみこんでじっくり観察。少し東に行ってみたら
懐かしの爺イの赤テープで思い出した。
ここは1090mから南に下つた二股分岐の目印で昨日はここを左に行って
酷い目にあった場所。そうと判れば話は早い。今日はここを真っ直ぐ南進
すれば良いのだ。登って来た道はここから見ると右の沢の対岸の尾根でその
又西に最初に入りこんだ崩落大沢がある筈。元気を取り戻して下りに入ると
何と立派な登山道。(15.10)
しかし、直ぐに断崖で行き止まり、慌てて地形図を見ると確かに断崖マークが
二つ並んでいる。仕方なく少し戻って右の沢に下りてざらざらの砂礫を慎重に
下る。それでも往路の沢よりは浅く小さいので少しは楽。時々左の小尾根も
利用して何とか進むと、遥か彼方に何やら石碑風のものが遠望できた。(15.29)
どうやら出発前に写真を撮った不動明王の気がして一気に駆け下りる。
果たしてガラメキに戻った。其れも真正面の沢下りだった。つまり、
ガラメキから山に向かって石碑の背後の沢を登って右の尾根に乗りかえれば
稜線に着くのだ。爺イにポケナビを貸与してくれた北橘のNさんが廿年前に
相馬からガラメキに降りたと言っていたが、若しかするとこのルートかも
しれない。温泉前で思わず万歳して一服。(15.35-15.40)
時間も遅いので途中の石碑に挨拶したり、満開の花に一寸カメラを向けた
だけですたこらと林道を引き返し、少々硬くなった脹脛を労わりながら
駐車場所に帰着。(16.34)
これでガラメキ周辺は一旦卒業とするかな?
追記・横田昭二さん情報
この稿をアップし終わった時、丁度安中山の会の横田さんから電話があつた。
何でも残雪のある尾瀬の「景鶴山」から帰った所と言う。今年の秋に群馬百名山
のガイドブックを発刊予定があるので(130選と300選の中間のレベルとか)
その百名山中で氏の登っていない唯一の景鶴山を調べに行ったのだそうだ。
確かに300選の「尾瀬深奥部巡り」を見ると大白沢山から与作岳への途中で
景鶴山が立ち入り禁止区域だったのでその北側台地を横切っていて登頂はしていない。
百名山に関するエピソードなどを募集中との事。皆さんも取って置きの情報を
提供して新刊書に記載してもらったら?
Tel: 027-382-5172
〒 : 379-0116 安中市安中 4-2-25
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この周辺にも遊歩道を中心にハイカーの姿が多い。満車の駐車場を横目に
新緑の県道を榛東村へ。
少し下った黒岩下駐車場にはクライマーの車が一杯。二百㍍下の鷹ノ巣
林道入り口の空き地に駐車しようとしたら、産廃投棄禁止の看板で立ち
入り禁止の鎖。
そう言えば
確かにこの空き地にはテレビ・洗濯機などの家電製品が放置されていた。
仕方なく路側の山側に寄せて駐車し「鷹ノ巣林道」へ。(12.33)
黒岩の岩壁上部に二人のクライマーが取り付いているのが良く見えるが
爺イのカメラでは上手く映像を撮れた験しはないので今日も眺めるだけ。
林道を下ってやや北上し最初の渓流の脇でせせらぎの音と鳴き方が下手に
なったウグイスの声を聞きながら昼食。(12.45-13.01)
休憩後、起点のガラメキ目指して長い長い林道歩きを始める。いつも煩い
採石場の重機も今日は音無し。一旦鷹ノ巣山に沿って南に行った後、急に
再び北上をはじめて山の東側を通過。
鷹ノ巣東登山口前は13.17、少し範囲も広がり新しい崩落岩も感じ
られる崩落現場を3分で通過(13.24)、第二の渓流を越えたところで
東進に変わり(13.28)ガラメキ着は13.47。歩行時間約1時間の
前哨戦。
土手に置かれている立派な標識が大分痛んできて色も黄色っぽく変色している。
温泉周辺に変わりはないが昨日の雨のせいか、周辺の沢水の染み出しが
多量で、温泉への流れこみが心配。不動明王の石碑前で写真をとってから、
いよいよ、直登路探しに入る。
ここから先日の三町村分岐嶺の1090m峰まで水平距離404mしかないが、
標高差が226mなので爺イにとっては難物の部類。
先ず、周辺を隈なく眺めて目印類・踏み跡を探すが、其れらしきものは
一切ない。沢の右手に尾根が垂れているが動物の足跡はあるがとても爺イの
手には負えない。ふと、左手を見ると上の方にも石垣が見え、植林の木が
特別に揃っているので登ってみた。
果たして広場風の場所で左手には林道があるので辿ることにする。
やがて林の前で林道は消え、その代わりに巨大な沢らしき場所に来る。沢と
云うより幅広で人間の頭ほどの岩がびっしりなので崩落による岩石流の跡
かも知れない。全てが浮石だが意外に歩けるので上を目指した。両側の尾根は
高低差が大きくて移動は無理。
相当登ったあと、不思議な事に沢の高さと尾根の高さが急速に接近。
目の前の小山が真っ二つに割れて切り通しになったところで下が急に軽石の
砂礫、慌てて無理矢理に右の尾根に移る。尾根道はあるようだが、兎に角凄い
急登で岩の角・木の根、雑木を頼りに震えが来るようなヤセ尾根を一歩づつ、
慎重に登る。右に迂回して小さな沢を跨ぐ細道も利用して疲労困憊の末、
漸く稜線着。(14.58)
南東・北西尾根に南西から来た事になる。見覚えがあるような、ないようで、
ハッキリしないので暫くしゃがみこんでじっくり観察。少し東に行ってみたら
懐かしの爺イの赤テープで思い出した。
ここは1090mから南に下つた二股分岐の目印で昨日はここを左に行って
酷い目にあった場所。そうと判れば話は早い。今日はここを真っ直ぐ南進
すれば良いのだ。登って来た道はここから見ると右の沢の対岸の尾根でその
又西に最初に入りこんだ崩落大沢がある筈。元気を取り戻して下りに入ると
何と立派な登山道。(15.10)
しかし、直ぐに断崖で行き止まり、慌てて地形図を見ると確かに断崖マークが
二つ並んでいる。仕方なく少し戻って右の沢に下りてざらざらの砂礫を慎重に
下る。それでも往路の沢よりは浅く小さいので少しは楽。時々左の小尾根も
利用して何とか進むと、遥か彼方に何やら石碑風のものが遠望できた。(15.29)
どうやら出発前に写真を撮った不動明王の気がして一気に駆け下りる。
果たしてガラメキに戻った。其れも真正面の沢下りだった。つまり、
ガラメキから山に向かって石碑の背後の沢を登って右の尾根に乗りかえれば
稜線に着くのだ。爺イにポケナビを貸与してくれた北橘のNさんが廿年前に
相馬からガラメキに降りたと言っていたが、若しかするとこのルートかも
しれない。温泉前で思わず万歳して一服。(15.35-15.40)
時間も遅いので途中の石碑に挨拶したり、満開の花に一寸カメラを向けた
だけですたこらと林道を引き返し、少々硬くなった脹脛を労わりながら
駐車場所に帰着。(16.34)
これでガラメキ周辺は一旦卒業とするかな?
追記・横田昭二さん情報
この稿をアップし終わった時、丁度安中山の会の横田さんから電話があつた。
何でも残雪のある尾瀬の「景鶴山」から帰った所と言う。今年の秋に群馬百名山
のガイドブックを発刊予定があるので(130選と300選の中間のレベルとか)
その百名山中で氏の登っていない唯一の景鶴山を調べに行ったのだそうだ。
確かに300選の「尾瀬深奥部巡り」を見ると大白沢山から与作岳への途中で
景鶴山が立ち入り禁止区域だったのでその北側台地を横切っていて登頂はしていない。
百名山に関するエピソードなどを募集中との事。皆さんも取って置きの情報を
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