午前7時の気温はプラス20度。
ジメジメ湿っぽい朝でござる。
夏らしいといえば夏らしい気もしますけど、お天気もなんだかパッとしない。
今日も、曇りのち雨のお天気で、夕方には雷を伴い激しく降るところもあるという。
今年の夏のお天気、なんだかなぁ~
さっぱり、スカッといたしません。
おまけに台風もやってくる気配ですわ。
進路予想図をみると、ご当地周辺は直撃コース。
なんとか早いうちに温帯低気圧になっていただきたいものだと思いますけど、どうだろ???
さて、
「働き方改革法」が成立いたしました。
「労働界の悲願だった罰則付きの残業時間規制を導入」したことで、政府は70年ぶりの大改革と胸を張る。
これは、アメとムチの「アメの方」ですわ。
一見すると、労働界の意向に沿ったように見えちゃうわけ。
これがこの法案の狡猾なところなのだ。
関連法が成立し、残業時間の上限は、原則として月45時間、年間360時間となった。
これまで労使が協定を結べば「無制限」だったから、制限が設けられて「労働者にとって良かった」と思われがちだけど、どうやら違う。
ある損保は今年4月、残業時間の上限を年350時間から年540時間に引き上げた。
この法案に先んじた動きがすでに始まっておった。
関連法では、「上限が設けられた」けど、実際には「上限がこれまでより上がる」方に動き出したのです。
そう、残業を増やす方向に動き出したのです。
関連法が成立したことで、逆に「月100時間未満までなら残業させてもいい」という解釈が企業の間に広がるという。
月100時間の残業は、過労死を認定する際の一つの基準だ。
100時間未満ってことで99時間ならOKって解釈だ。
だから、過労死遺族からは「これでは過労死はなくならない」との批判の声が上がっておるのだ。
一見、働く側にとって良さげに見える関連法だけど、経営者側は、実際には全く逆方向に動き出しておる。
また、高度プロフェッショナル制度(高プロ)は、労働基準法で「1日の労働時間は8時間」と定める規制を撤廃した。
働いた時間と賃金の関係を一切なくす制度だ。
これが適用されれば、残業代や深夜・休日の割増賃金は支払われなくなる。
現在は「年収1075万円以上の金融ディーラーやコンサルタントなどの専門職など」としておるけど、この範囲を広げることが、これからは「法律の改正なし」でできちゃう。
だから困る。
「困る」とは書いたけど、実際に困るのは会社で働く現役のサラリーマンや労働者で、半分リタイアしたおぢにはまるで関係ない話でもある。
それゆえ、「困るのも、過労死するのも若い人。関係のないじーさんが口出すことでもない。放っておけばいい」ともなる。
だけど、ニッポンはそんなことでいいんだろか!?