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国語文法論、日本語文章論4

2016-07-01 | 日本語文章
日本語文章と国語文章といって、何か異なるところがあるか、ないか。それは、とくにない。言語のとらえ方でその対象が、国語と言い、日本語と言い、その話し手によって変わるとか、話される地域で違うとか、そういうことがあるにせよ、その変わりようは、国語を20年も30年のあいだ使い続けてきた人と、日本語を学習して3年とか、5年とか、あるいは、日本語の環境で使うか、使わないか、というようなことが、また、あるにせよ、日本語も国語も同じ言葉で、ひとつ呼び名でするならば日本語である。国語文法には、語、文、文章とその文法単位を設けていることを認めるなら、日本語にも、語、文、文章を認めることができる。しかしその内実は、文法の文章についての単位が国語では明らかにされてきたとは言い難いところがあるし、時枝文法での文章規定にも、文章論としながら文章作品に言及する単位である。文章はしたがって日本語のとらえ方でも複数の文が集まってできるものという、文を規定しての、国語の文章と、そのとらえ方の繰り返しである。詳しく見ていくと国語では文の定義がすでに自明なこととして済まされている。文が主語と述語からなるという説明はあってよいが、文を補語と述語の成分とみる、主語は主格補語になる、その分析では、文を単位として繰り返す文章には、必ずしも明確に規定があるとはいえない。 . . . 本文を読む