もとは、あまもよい であるが、その、もよい に、もよう この文字に、模様を充てたことによる。花模様、縞模様、この語をもって連想するのは文様である。その一方で、雨模様と言えば、雨の文様を見るごとく、雨の降る様子となろう。空模様、雪模様、それぞれにイメージがある。この語を、もよい 名詞の下に付けて、その物事のきざしが見えること、今にもそのことが起こりそうであるさまを表わす、として、雪もよい、雨もよい、花もよいなどを挙げる。催字を当ててその意味内容とする。あまもよい と言う発音でしっかりととらえていると、勘違いすることはない。雨が降る様子のあることである。 . . . 本文を読む
日本的秩序とは何か。秩序は物事の順序である。それを正しい順序として言う。その秩序における正しさとは何か。その説明にある、一つのものに対するもう一つのものの関係を見る、その一つには関係性を主体の依存しない存在と、主体の存在によっているものとを挙げる。それは宇宙の体系と、数学の体系であるとする。その秩序を想像するに、日本的秩序は宇宙の体系に似る。それでいてひとつの主体を持ちうる主体は宇宙にふたつ、みっつと存在するかのようである。その存在をどう見るか、秩序の現れはどう喩えられるか。押しらく、秩序と混乱をもって対比するならば、日本的秩序をいたるところで目にすることになるが、日本的混乱はその混沌のままに放置されることはない。それをも自然の秩序とみる。列をなす日本人には列をくずすありようは想像しえない。チリ、塵芥のない道路は掃き清められる日本人の道を象徴するし、公共の場での日本的秩序を見てそのあらわれを、宇宙の秩序に思いをはせるのは、主体の存在があるわたしたちの民族性を思うことになる。 . . . 本文を読む