1番目は女、2番目は男という順序をいったものだが、子育ての言い伝えのうちに2太郎の解釈がひとり歩きをしたものである。すなわち、ふたりの男の子というふうになった、それでまた、子の数が3人が理想であるとかなんとか。言い伝えであるとなると、いつから、どうして、どうなったと解説があればわかりよい。それは検索しても見えない。この順序を指す言い方は、一富士、二鷹、三なすびを引き合いに出す。変わったところでは、いち 誹(そし)り二笑(にわら)い三惚(さんほ)れ四風(しかぜ)、というのがある。物言いに順をつけて、いち運(うん)二腰(にこし)三拍子(さんひょうし)、いち押(お)し二押(にお)し、いち押(お)し二金(にかね)三男(さんおとこ)、となるのを見ていくと、1姫と表記するより、辞書項目のように、いち姫が正しいのか。こうなると、数量の1でなくなる語感である。 . . . 本文を読む
夏目漱石、夢十夜、1908年の7月から8月にかけて朝日新聞紙上で10回連載されたそうだ。それを、現代によみがえらせる、小説本文は現代仮名遣いの岩波文庫版に準拠ということである。 . . . 本文を読む