やぶさか について、検索して、goo辞書を見る。そこで用例を検索する。また、コトバンクを見る。そこには2種類の国語辞書があって、おなじようだけれども、説明を読むことになる。するとどちらも、この語法の説明で、にやぶさかでない という形を載せる。この慣用句の語形に着目すれば、国語調査の質問文の不適切であること、それは実は調査の目途に従って表現を変えているようにも見える、穿ってしまうのであるが、がわかる。つまり、協力を求められればやぶさかでない と言うのは、表現が不足しているのであるから、やぶさかにする やぶさかにしない やぶさかでない この表現法の違いを吟味して、協力を求められれば協力するにやぶさかでない といいような、するにやぶさかでない 行うにやぶさかでない と言った問いかけがあってしかるべきである。 . . . 本文を読む
ひな ひいな 雛飾り ひな祭り と並べてみる。ひな ひいな いずれであるかと、気になる。すると、ひいなあそび という語が思い浮かぶ。ひいな ひひな とすると、この ひひな は何か。さらには、ひひなき と言う語を検索した。日本国語大辞典の語誌には、>語誌
(1)語形として「ひいな」と「ひな」があるが、「ひいな」が人形の意に限定されているのに対し、「ひな」にはひよこ、小さいなどの意もある。(2)の挙例「宇津保」は「ひいな」「ひひな」「ひゐな」などの本文を持つ諸本もあり、信頼性を欠くので、中古においては「ひいな」「ひな」で意味が分化していたことも考えられる。「ひいな」はその後衰退してゆくが、それに伴って近世には「ひな」が人形の意も表わすようになる。
と見える。 . . . 本文を読む