読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

自閉症の子供達の手助けにサービスドッグを

2010-10-27 10:12:17 | 暮らしの中で

動物介在療法の一環として、高齢者や障害を持つ方々にとってセラピー・ドッグとの触れ合いが心身に良い影響を及ぼすことは、良く知られている。が、犬がもたらす良い影響が、精神面だけではなく肉体面でどのような影響を及ぼしているのかについての科学的な研究は、進展の途上にある。そうした研究は、日本を含め世界的に進められているが、このたび、サービス・ドッグとの暮らしが自閉症の子どもたちの肉体面に及ぼす影響に関して、初めて生理学的なアプローチから研究され、科学専門誌『Psychoneuroendocrinology』に発表された。

カナダのモントリオール大学が中心となって進められたその研究では、自閉症の子どもたちの唾液中に含まれるコルチゾールと呼ばれるホルモン濃度を測定することで、サービス・ドッグから受ける生理学的影響を調査したという事である。コルチゾールは副腎皮質ホルモンのひとつで、ストレス反応と大きく関係していると言われおり、一般に、ストレスを強く感じるとコルチゾールが多く分泌されることが知られている。

研究者らは、ストレスレベルを評価するために、起床後30分程度でコルチゾールの分泌量が急上昇する、起床時コルチゾール反応(Cortisol Awakening Response: CAR)を指標とし、42人の自閉症児を対象として CAR を測定した。CAR の測定は、サービス・ドッグの家庭への導入前、導入中、そしてサービス・ドッグを家庭から取り去った後の3つの状況で行われた。

結果、サービス・ドッグの導入前には、CAR の値が58%上昇していたのに対し、導入中にはそれが10%にまで減少したと言う事だ。さらに、一時的にサービス・ドッグを取り去った後の値は、再び48%の上昇を見せ、サービス・ドッグの存在が自閉症児のストレスの軽減に役立っていることが明示された。


カナダ発、人気ドラマ『フラッシュポイント –特殊機動隊SRU-』本格警察アクション

2010-10-27 09:38:00 | 新聞

『フラッシュポイント-特殊機動隊SRU-』は、カナダのTV局CTV用に作られたカナダ制作のドラマで、人質立てこもりや爆弾処理、発泡事件の現場などに急行する、エリート警官の特殊機動部隊=SRUの活躍を描いた警察ドラマだ。こうしたドラマや映画はアメリカの得意とするところだがカナダでも人気が有ると言うことか。

シーズン1が発表された2008年当時、いち早く全米ネットワークのCBSが放送権を獲得。米メジャー・ネットワークで放送された、初のカナダ制作シリーズ・ドラマとして話題になり、現在30カ国近い国と地域で放送されるヒット・ドラマに成長した。日本ではシーズン1と2が解禁されているが、カナダ、アメリカでは今年9月にシーズン3の放送を終えたばかり。本国カナダでは未だ人気が衰えず、視聴者数を伸ばしている。アメリカ制作とはひと味違うクライム・ドラマが堪能できる。カナダでテロなど聞いたことがないが。

フラッシュポイントとは、直訳すると「引火点」という意味。
SRUは、カナダに実在する緊急機動部隊をモデルにしていて、キャストは撮影前に本物の部隊の訓練に参加し、現役の隊員たちから任務遂行の手ほどきを受けている。さらに、実際の犯罪現場に長年直面してきた元警官が、強行突入や、犯人狙撃までのやりとりなどを監修しているのだ。