読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

日本蕎麦で一杯

2007-09-22 22:15:51 | Weblog

少し前、NHKの番組で「お江戸でござる」と言うのが有った。その番組でドラマの後、江戸庶民の生活について杉浦日向子と言う若くして亡くなられたが、その人の色々な解説が有った。これが楽しみでよくこの番組を見ていたものだ。興行としての相撲は江戸時代から始まり、女はその頃、相撲は見られず、それが出来るようになったのは明治になてからだとか、その頃の江戸の町の人口は130万人ほどでロンドンやパリを遥かにしのぎ世界一だったとか(人々の識字率も世界一だった筈)そんな後の解説が面白かった。その番組と同名の彼女の本が有って読んで見ると彼女が昼下がり蕎麦屋で蕎麦を食べながらチビリチビリと酒を飲むときが至福のときだと書いてあり、「蕎麦で酒かぁ?」とこれも面白かった。こんどやって見ようと思っている。

何故、清音が濁音に?

2007-09-22 14:25:59 | Weblog

「井上ひさしの日本語相談」から
夫婦けんかが夫婦げんかに、勉強つくえが勉強づくえに、清音が濁音になるのは読経が輸入され、それが耳に美しく荘厳に響く読み方を探し求めた頃から始まったのでは、としながら、清音から濁音に変わるニ、三の法則があるとこの本は紹介する。例えば
「前の語が後の語を説明しているようなときに連濁が起きやすい」
  夫婦のけんか→夫婦げんか、子供のつくえ→子供づくえ、麦のはたけ→麦ばたけ
 しかし星のくずはほしぐずにはならない。これは「後の語の第二拍、第三拍に濁音がある場合は連濁は起こさない」と言う法則が働いているからと言う。
 また前の語と後の語が対等の関係で連続する場合は連濁は起こりにくいと言う傾向も挙げている。山と川では、やまかわ。草と木では、くさき。やまがわ、くさぎとはならない。ほかに「ん」で終わる語でも濁りやすく、番傘はばんがさ、「擬態語、擬声語では起こらない」「促音(ツ)の直後でも起こらない」などが挙げられている。