読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

隠居

2007-09-02 15:40:29 | Weblog

「隠居」の語は「論語」に有る。「隠居して以って其の志を求め、義を行いて以って其の道を達する」と言う。孔子さえそれが出来た人を見た事が無いと言うほど困難な事である。「論語」にはもう一つ「隠居」の語が出てきている。「逸民」と言って官に仕えず気侭な生活をする人達の事を言った部分が有り「隠居して方言す」と評価された人物が二人ほどいた。(虞仲と夷逸と言う二人)彼らは世に隠れ住み自由に方言していたと言う。しかしこの「放言」は「言を放(お)く」とも読めるそうで、この場合は「隠居すれば世事には口を出さない」と言う意味になるそうである。