読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

THE LAST SHOGUN

2007-09-12 21:34:45 | Weblog

「THE LAST SHOGUN」は司馬遼太郎の歴史小説「最後の将軍」が英訳されたものだ。この英単語が「藩」や「領地」を言っているのだろうと検討をつけながら読んでいるが「老中」だとか「大老」「直参」などは英語のどの語になるのか良く解らないままに読んでいる。それでも「慶喜」がどのような事情や条件の基で将軍になり得たのかは面白いと思いながら読んでいる。慶喜は、徳川御三家の水戸徳川の出身で有りながら本来将軍職に就く事は出来なかった。将軍は尾張徳川と紀伊徳川と大名でもなく藩も持たない一ツ橋、清水、田安の所謂、御三卿から選ばれる事になっていたからである。慶喜11歳のある日、父の斉昭に将軍からの上使として老中阿部正弘らが台旨を伝えた。「一橋家相続おおせ出さる」と言う。慶喜は水戸徳川である為に将軍候補者にはなれなかった筈だが一橋家に養子に出る事により第十五代将軍、最後の将軍のへのドラマを始めることになったのである。