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葬儀やお墓で使われる「しきび」とか「しきみ」言われる植物が有る。葉、茎、根、花、実などの全てに毒が有り、悪しき実の「あ」だけが取れてしきみとかしきびとか言われるようになったと言う事だ。この植物は燃やすと独特の臭いがして昔、遺体を焼くときにこれを使い火葬の悪臭を消したと聞いている。後にこの植物から末香が作られた。焼香の煙で身を清めると説明された住職もいたが、本来、仏教は葬式とはどんな関係も無かったから身を清めるなどの考えは仏教には無かった筈だ。そして線香と言う形になったのは江戸時代後半だったと聞いた事がある。これは私の想像だが葬儀や法事で焼香するのは火葬のときの悪臭を消すためにこのしきびを共に燃やした事の名残ではないかと思っている。