読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

習合

2007-03-03 10:31:54 | Weblog

藁をも掴むと表現されるほど人は弱い。苦しみから救われようとするところに信仰や宗教が生まれる。初期仏教はそれだけでは時代の変化に対応出来ず。さまざまな神を取り入れながら変化を重ねた。葬式の神を取り入れ阿弥陀如来が出来、更に時代が下って中国の道教が創作したと言われる閻魔が地獄の裁判官として登場し、更に道教の小道具と司馬遼太郎が言う護符、おみくじも仏教に入り込む。神は仏が姿を変えたものと言う本地垂迹説まで藁をも掴む人の姿が見える。