「いい話だぁ…泣けたねぇ」
今年も国立劇場で年数回おこなわれている「歌舞伎鑑賞教室」に行ってきました。
演目は「壺坂霊験記(つぼさかれいげんき)」
大立ち回りも口上もない地味な演目と思いきや、歌舞伎の世界にもこのような“しんみり”人情ものがあるんですね。
盲目の夫を持つ夫婦の話で、目が不自由な事から行き違いが生じて夫が心中し、妻も後を追うが…
「ベンベンベン…」竹本連中の三味線と浄瑠璃が話に加わり、歌舞伎ならではの重厚感がかさなります。
筋書・エピソードはいたって単純なものなのだが、この夫婦のどこにでもある軽妙なやりとりが笑いを呼び、
かくれたお互いの心情が涙を誘い、奇想天外な観音様が幕切れに登場してハッピーエンドに到ります。
「歌舞伎」というより民話・地ばなしの劇を見ているような雰囲気です。
崇高で重苦しい筋書の中、最後には“ほろり”とさせられちゃって…「いい話だぁ、泣けたねぇ」
「歌舞伎鑑賞教室」ですから、館内は中高生がメインです。
演目の前に「歌舞伎のみかた」が歌舞伎役者の進行でおこなわれます。
今回は「女形」
実際の化粧から始まり、衣装の着こなし、かつらをかぶり、最後には立ち振る舞いまで…。
演目を楽しむ前に、ふだんお目にかからないであろう「歌舞伎の世界・伝統」を目の前で味わえることができるのは、いくつになっても貴重な経験です。
歌舞伎役者が女形に変身する一部始終が見られたのは初めてで、最後に舞台から花道へ向かい立ち回った時、まじかにその姿を見ることができました。
ごっつい顔立ちの役者さんが、ここまでくるとわかっていても本当きれい。
普段から歌舞伎見物をしている人には(実際今回も掛け声がかかりました)物足りなさがあるかもしれませんが、
歌舞伎の世界を一部でも垣間見ることができる、このような企画は有意義なものです。
次回の歌舞伎鑑賞教室におおいに期待します。
今年も国立劇場で年数回おこなわれている「歌舞伎鑑賞教室」に行ってきました。
演目は「壺坂霊験記(つぼさかれいげんき)」
大立ち回りも口上もない地味な演目と思いきや、歌舞伎の世界にもこのような“しんみり”人情ものがあるんですね。
盲目の夫を持つ夫婦の話で、目が不自由な事から行き違いが生じて夫が心中し、妻も後を追うが…
「ベンベンベン…」竹本連中の三味線と浄瑠璃が話に加わり、歌舞伎ならではの重厚感がかさなります。
筋書・エピソードはいたって単純なものなのだが、この夫婦のどこにでもある軽妙なやりとりが笑いを呼び、
かくれたお互いの心情が涙を誘い、奇想天外な観音様が幕切れに登場してハッピーエンドに到ります。
「歌舞伎」というより民話・地ばなしの劇を見ているような雰囲気です。
崇高で重苦しい筋書の中、最後には“ほろり”とさせられちゃって…「いい話だぁ、泣けたねぇ」
「歌舞伎鑑賞教室」ですから、館内は中高生がメインです。
演目の前に「歌舞伎のみかた」が歌舞伎役者の進行でおこなわれます。
今回は「女形」
実際の化粧から始まり、衣装の着こなし、かつらをかぶり、最後には立ち振る舞いまで…。
演目を楽しむ前に、ふだんお目にかからないであろう「歌舞伎の世界・伝統」を目の前で味わえることができるのは、いくつになっても貴重な経験です。
歌舞伎役者が女形に変身する一部始終が見られたのは初めてで、最後に舞台から花道へ向かい立ち回った時、まじかにその姿を見ることができました。
ごっつい顔立ちの役者さんが、ここまでくるとわかっていても本当きれい。
普段から歌舞伎見物をしている人には(実際今回も掛け声がかかりました)物足りなさがあるかもしれませんが、
歌舞伎の世界を一部でも垣間見ることができる、このような企画は有意義なものです。
次回の歌舞伎鑑賞教室におおいに期待します。
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