哲ノート

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MCタッパ -浅草演芸ホール三月下席-

2021-03-28 23:57:31 | 落語・浪曲・講談・演劇・芸能
サクラの季節でもあり、コロナ禍の解除宣言も重なって、先月に比べ人出が増加した浅草界隈

そんな中今月の落語はひさびさの「浅草演芸ホール 三月下席昼の部」です。

浅草演芸ホールでの寄席は、いつも行く「池袋」なんかと違って「観光スポット」の様相です。

「落語を聴く・楽しむ」というのもアリですが、ここはどちらかというと「寄席を楽しむ」向きの雰囲気で、

団体観光客が席を予約するケースが多く(今日も2組)、浅草は正直あまり好みません。

・・・というのはこういう観光客は寄席をひとつのイベントとして組み込んでいて、途中退席が多いのです。(きょうは2組中1組が途中で退席)

いるときはにぎやかにはなるのですが、寄席の進行に関係なく途中退席すると、そこだけごそっと席が空いちゃって、雰囲気悪くなるし演者・芸人さんにも失礼ですよ。(まあ興行的には仕方ないかもしれませんが)

そんな演芸ホールは席を間引いていますが、ほぼ満席で状態で開演。開口一番は「寿限無」からはじまりました。

「味噌豆」「MCタッパ」「皿屋敷」「子ほめ」「吉田課長」「六尺棒」「たらちね」「勘定板」「悋気の独楽」「普段の袴」「手紙無筆」「真田小僧」「犬の目」

そしてトリは“いっちょう懸命やります”の一朝師匠で「祇園祭」

  

今日「浅草」にした理由は演者も多く、個性ある中堅どころが揃っていることで、今日の演目からも「味噌豆(ぴっかりさん)」「吉田課長(こゑん師匠)」「勘定板(木久蔵師匠)」「犬の目(甚語楼師匠)」「祇園祭」と

なかなか聴けないおもしろい演目が多く、しっかり寄席の落語を堪能できました。

そんな中で柳家わさび師匠の新作落語「MCタッパ」が新鮮でもあり面白かったですね。

パーティーピープルを題材にして、その独特の言い回しと老夫婦の関わり合い、とまどいが軽妙なしゃべりとウイットに富んだ展開に爆笑の演目となりました。

若手のホープともてはやされ、いまではなくてはならない中堅として三三師匠がいらっしゃいますが、わさび師匠もその流れに乗っかって、けっこう「注目」している落語家さんです。

新作も古典も軽妙なタッチでウイットで機転の利いたスタイルは、将来かならず「この師匠ならでは・・・」となって残ってゆくでしょう。


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