哲ノート

gentle heart!! ヤサシイココロ・オトナノココロ

かこさとし展 -Bunkamura ザ・ミュージアム-

2022-07-25 22:07:03 | ちょっとそこまで。
要チェックの美術館、渋谷・東急Bunkamuraザ・ミュージアム

今回の企画展も興味本位から足を運びました。

ふたたび新型コロナが蔓延しだし、渋谷の街もちょっと少なめの人通り、東急のシンボリックな東急百貨店本店の改築プランが最近発表されて、

渋谷の駅から見る、東急百貨店の風景も数年後には変わってゆくのでしょう…併設されているBunkamuraがどうなるか、ちょっと考えながら訪問しました。

  

かこさとし展 -子供たちに伝えたかったこと-

「かこさとし・・・・・・・・WHO?」

かこさとし氏の名前も知らず、事前勉強もなしに、いきなり「かこさとし・ワールド」の世界へ・・・

工学博士・化学者の肩書を持ちつつ、児童文学の研究者であり絵本作家でもある、かこさとし氏。

生い立ちに沿っての原画や資料約200点を一堂にそろえた回顧展であります。

  

名前は知らずとも、どこかで大昔出会ったような、出会わないような・・・不思議な絵本のすべて

展示は、まだ絵本作家として世に出る前からの町工場勤務時代からの作品群からはじまり、「セツルメント活動」にやがて参加するようになります。

「セツルメント活動」・・・持つ者持たぬ者が、ともに一定の地域・場所で共同して支えあう精神運動。のちの近代福祉活動・ソーシャルワークの形成発達に影響を及ぼした。

その運動に触発されての「紙芝居」「絵本創作」がのちの功績につながります。

かこさとし 「未来のだるまちゃんへ」より
子供たちは、ちゃんと自分の目で見て、自分の頭で考え、自分の力で判断し、行動する賢さを持つようになってほしい。
その手伝いをするのなら、死にはぐれた意味もあるかも知れない。

作品・作風は多岐に及んでいますが、一貫して子供たちの目・アタマ・ココロに寄り添った作品群は、

オトナになった自分たちにも(深読みしたうえで)理解しやすいもののように思えました。

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