悠山人の新古今

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紫式部集076 谷川も

2006-07-03 04:40:00 | 紫式部集
2006-0703-yms076
谷川も山が寒くて細いけど
春には解けて深くなります   悠山人

○紫式部集、詠む。
○略注=詞書脱落、宣孝の歌、と新潮版は推定し、さらに谷水を「私達の仲」(夫婦関係)とする。初句「峯寒み」の語法用例、手元の辞書にないので、私の記憶細胞へ収納。現代詠「けど」に抵抗感。平王ク歌番号086

○初稿のUL後、初めて渋谷栄一稿ローマ字版で確認してみた。
  Mine samumi ihama kohore ru tanimidu no
  yukusuwe si mo zo hukaku naru ram
  渋谷版は実践女子大本(通称)に拠るので、歌番号は085。
 URL=http://www.sainet.or.jp/~eshibuya/
 Website title=源氏物語の世界
 電子版としては、最大級の資料が収蔵されている。(以後、渋
 谷稿で公開されているものを、合わせて「渋谷版」とする。)
 ¶ゆくすゑ(行く末)しもぞ=行く末こそは。<「しも」は副助詞の「し」+係
 助詞の「も」で強調の連語。>(平王ク)
□紫076:みねさむみ いはまこほれる たにみづの
      ゆくすゑしもぞ ふかくなるらむ
□悠076:たにがわも やまがさむくて ほそいけど
      はるにはとけて ふかくなります