悠山人の新古今

日本初→新古今集選、紫式部集全、和泉式部集全、各現代詠完了!
新領域→短歌写真&俳句写真!
日本初→源氏歌集全完了!

短歌写真685 石なれば

2008-11-30 00:50:00 | 短歌写真
2008-1130-yts685
石なればなにがしかがしのありとても
人の世にては名はいのちなり   悠山人

○短歌写真、詠む。
○おぞましい凶悪犯罪が相次いだ年だった。罪を犯したる者、それぞれに祝福されて、名を与えられたであろうに・・・。
¶なに(何)がし-かがし(某)=「人の名がわからないときや特に言う必要のないときにぼかして言う語。」(旺文版『古語辞典』)
□短写685 いしなれば なにがしかがしの ありとても
        ひとのよにては なはいのちなり
【写真】百二十年竹の近くで。

image623 真竹

2008-11-30 00:40:00 | images
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title:Phyllostachys_bambusoides
yyyy/mm:2008/11
memo:真竹。Phyllostachys bambusoides(フュッロスタキュス・バンブソイデス)。「花期 120年目」、百二十年に一回だけ花が咲くとは! 前出博物館の前庭で。

短歌写真684 地に臥して

2008-11-29 08:30:00 | 短歌写真
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地に臥して惑ひのことを聞きながら
女神笑まふは人の世ぞよき   悠山人

○短歌写真、詠む。
○三美神連作の三、臥像。地球に耳を当てると、一瞬で六十億人を聞き分ける。「こと」は「言(葉)」「事」を掛ける。
□短写684 ちにふして まどひのことを ききながら
        めがみゑまふは ひとのよぞよき
【写真】背景を弱めて、被写体を強調する。

短歌写真683 日はあれど

2008-11-28 06:10:00 | 短歌写真
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日はあれど霜月なれば寒からん
されど女神の何か微睡める   悠山人

○短歌写真、詠む。
○三美神連作の二、座像。結句は係結び。
□短写683 ひはあれど しもつきなれば さむからん
        されどめがみの なにかまどろめる
【写真】同前。

短歌写真682 ボレアスに

2008-11-27 07:10:00 | 短歌写真

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ボレアスに向ひて凛凛し美女神の
裸身はなほも美しきかな   悠山人

○短歌写真、詠む。
○よく晴れた日、この公園のギリシャ三美神(とは私の名付けで、実は井上公雄「休日」1989)の石彫を撮影する。立像・座像・臥像から成る。日差しの中の微風ではあるが、午後の北風は冷たい。三美神連作の一、立像。
¶ボレアス(ΒΟΡΕΑΣ、Boreas)=ギリシャ神話で北風の神、北風。
□短写682 ボレアスに むかひてりりし びじょしんの
        らしんはなほも うつくしきかな
【写真】空はPCでグラデ処理。
先日、南公園で。


image620 月からの使者

2008-11-27 07:00:00 | images
2008-1127-yim620
title:messenger_from_the_moon
yyyy/mm:2008/11
memo:前出別館で撮影中に、小型のモーター音が上空から連続して聞える。パラグライダー motored paraglider だ。PCで、月明かりを頼りに地球へ着陸しようとしている、月からの使者・・・と見立てて、仕上げてみた。MPだけ拡大した。

短歌写真681 荒ぶりて

2008-11-26 06:10:00 | 短歌写真
2008-1126-yts681
荒ぶりてどこかなよたる山すがた
くもすそまとひ白く浮びぬ   悠山人

○短歌写真、詠む。
○北海道から日本海側にかけて、雪便りしきり。富士山を遠望すると、前夜の雨が温まって裳裾の雲になり、姿を見せた山はすっかり雪化粧。β・・・実朝歌に「ときにより」。
¶¶なよぶ=見出し・用例に漢字表記なし。同系語に多く「弱(なよ)」。また、「なよぶ」「なよびか」があって、「なよたり」はない。(旺文版『古語辞典』参照)
¶¶くもすそ=「雲裾」であるが、「裳裾」「纏ひ」と掛ける。
□短写681 あらぶりて どこかなよたる やますがた
        くもすそまとひ しろくうかびぬ
【写真】きのうは、夜の雨が上がって、標高380mまで車を走らせての撮影。撮影・色調とも自動設定。