悠山人の新古今

日本初→新古今集選、紫式部集全、和泉式部集全、各現代詠完了!
新領域→短歌写真&俳句写真!
日本初→源氏歌集全完了!

短歌写真819 暑かはし

2009-08-31 05:20:00 | 短歌写真
2009-0831-yts819
暑かはし暑かはしとて日をつぎて
はやもあきつの飛びまはりをり
   悠山人

○短歌写真、詠む。
○雲も安定している。塩辛も秋茜も、年毎にめっきり少なくなっていくような気がする。
○和歌・短歌の電網生活も長くなってきた。そろそろ平安貴族に戻ってみようか。というわけで、あしたから「狭衣物語歌集-悠山人編」を開設することにした。(下記)
 http://seesaa2049.seesaa.net/
¶暑(あつ)かはし=「暑苦しい。」(『古語辞典』)
¶あきつ(秋津)=「とんぼ。」(同)
□短写819 あつかはし あつかはしとて ひをつぎて
        はやもあきつの とびまはりをり
【写真】前の葡萄畑で。画像処理時に、蜻蛉に気付く。
【memo-「政権交代」】きのうは総選挙。夜の八時以後のマスコミは予想・結果の報道一色。政権政党が「惨敗」し、野党が「圧勝」した。これだけの大逆転劇は、第二次世界大戦の敗戦後、初めてだ。もちろん、政権は交代することになる。夜中から今朝がたまで、電網回線は大渋滞。

俳句写真549 秋風に

2009-08-31 05:10:00 | 俳句写真
2009-0831-yhs549
秋風に
ざやめく竹の
林かな   悠山人

○俳句写真、詠む。
○庭園の一角に、真竹が戦いでいた。銘板の説明に、「マダケ(真竹)/学名:  Phyllostachys bambusoides/花期:120年目/モウソウチク・ハチクとともにわが国における三大有用竹の一つに位置づけられています。タコノコは5月末から6月にかけて発生します。材質はすべての面で優れており、様々な竹工芸に利用されます。開花後は枯死してしまいます。」
¶ざやめく=<「さやめく」とも。ざわざわと音を立てる。>(旺文版『古語辞典』)
□俳写549 あきかぜに ざやめくたけの はやしかな
【写真】先日、植物観察会で。


image770 ムリージョのマドンナ

2009-08-31 05:00:00 | images
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title:Madonna_de_Murillo
yyyy/mm:2009/08
memo:きのうの memo の続き。ムリージョ(「ムリリョ」表記がふつう)の聖母、部分。マドンナ画集から、悠山人のお気に入り。欧語の副題は、「menschlich, allzumenschlich(人間的な、余りに人間的な)」としておく。

俳句写真548 ヒュペリ見て

2009-08-30 00:20:00 | 俳句写真
2009-0830-yhs548
ヒュペリ見て
葉月もつひに
去ぬらんか   悠山人

○俳句写真、詠む。
○ヒュペリクム、通名はヒペリカム。手書きの木札の説明は、「ヒペリカム 地植え可。耐寒アリ。黄の花→赤い実→切り花→赤い実。年に4回は楽しめます。切り花にも最適。」 ということは、今は「切り花」前の「赤い実」か。
□俳写548 ヒュペリみて はづきもつひに いぬらんか
【写真】きのう、郊外の交流センターで。
【memo-Madonnas】ダリの「聖母」を調べていたら、「聖母(聖母子)画像特集」などというサイトがあった。数えたら150余の「マドンナ」が切手絵になっていた。
http://davenation.com/madonnas/found/
整列している聖母たちを見ていて、気がついたことがある。伏目画と正視画とがあって、圧倒的に「伏目の聖母」が多いことだ。ともあれ、電網は賢い。


image769 へちまかぼちゃ

2009-08-30 00:10:00 | images
2009-0830-yim769
title:loofa-shaped_pumpkin
yyyy/mm:2009/08
memo:とうがん? きゅうり? へちま? かぼちゃ! 去年、隣家からいただいた種を初めて蒔いておいたかぼちゃの初収穫、と家人。私は全く知らなかったので、驚いた。さっそく、成りすまし魯山人よろしく、まずは一人で調理して試食してみた。大味という評判にも関わらず、実は甘みがあって美味。通称は「へちまかぼちゃ」だとか。棚で生らせると、直線になるとのこと。上から3分の2には種がなく、オレンジ色の綺麗な円盤状断面である。

短歌写真818 つらつらと

2009-08-29 05:30:00 | 短歌写真

2009-0829-yts818
つらつらと巨勢てふ里の春の野は
椿咲くらめさこそさくらめ
   悠山人

○短歌写真、詠む。
○夏椿ではなくて、一般的な椿だと思う。私の決め手は、照葉の外反。巨勢(奈良県)は、万葉期に椿の里として愛されていたらしい。「つらつら」が掛詞。
¶つらつら=現代語の用法と同じ、「よくよく」。
¶つらつらつばき(列列椿)=「数多く並んで咲いている椿。また、数多く並んで葉を茂らせている椿。」(旺文『古語辞典』) 用例に『万葉集』0156「…椿つらつら…巨勢の春野は」。

□短写818 つらつらと こせてふさとの はるののは
        つばきさくらめ さこそさくらめ
【写真】前の兜虫の近くで、先日。
【memo-ロシアの鐘】hubu.ru をBGMにしていて、たまに流れる「鐘」が気になったので、何かなと電網調べ。画面で一字が1ミリほどの ДОВНОНТОВ ЗВОН(7:37) を頼りに google と yahoo で検索したが、全く無視された。たった一つヒットしたのは、他でもない自分が聞いているウェブサイト。しかし収穫もあった。どうやらロシア正教会のあちらこちらから、鐘の音と聖職者の祈祷だけを集めている、奇特な御仁がいるらしい。
http://orthodox-de.mylivepage.ru/tags/%D0%97%D0%B2%D0%BE%D0%BD
なお、ロシア文字入力について
は、Vista になってから XP よりも「はるかに」使いにくくなった。


短歌写真817 影もなく

2009-08-28 10:30:00 | 短歌写真
2009-0828-yts817
影もなく陰にさきたるむらさきの
花のいのちやをしむべきかな
   悠山人

○短歌写真、詠む。
○北側の日の射さないような場所で、毎年一株だけ咲く。地下株は弁えて決して増えない。健気である。
□短写817 かげもなく かげにさきたる むらさきの
        はなのいのちや をしむべきかな
【写真】自宅、きのう。実写のあと、点描法でPC処理。

image768 曙杉の実

2009-08-28 06:00:00 | images
2009-0828-yim768
title:Metasequoia's_nut
yyyy/mm:2009/08
memo:見かける機会もほとんどないので、曙杉の実というものを観察する。地上数メートルの小さい被写体は、焦点距離を伸ばして見るしかない。
【memo-蛇笏秋句】きのうは飯田蛇笏の秋句を読む集いに出る。「芋の露」が代表作とされるのは承知していたが、「正うす」「正しうす」の異同については迂闊であった。話が進むなか、私は話題にも上らなかった季語のことを、蛇笏句断簡を読みながら、ひとり考えていた。句作りで二言目には季語をいい・・・という人たちがいる。では「たましひのたとへば秋のほたるかな」、あるいは「くろがねの秋の風鈴鳴きにけり」はどうか。十七文字(音)という極限の短詩文学で、「秋-ほたる」、「秋-風鈴」を概念背反・規則違反と退けるのは、分かり易いし簡単だ。しかしそれでは、俳句はそこまでで、それより先の世界へは進めないのではないか。ところで、講師の自己陶酔は、20分もの時間超過という「口害」のおまけがついた。
【memo-EmmaS】SarahBrightman と思ったが、EmmaShapplin だった。声質や歌唱法がよく似ていたからだけれど、でもどちらかといえば S かな。曲名は「Spente le Stelle」(4:34)。

短歌写真816 かぎりなく

2009-08-27 05:10:00 | 短歌写真

2009-0827-yts816
かぎりなく澄みたる空の色ふかく
こはヘラスかとしばしたぢろぐ
   悠山人

○短歌写真、詠む。
○旗竿の上は初秋の青空。画像に切り取った瞬間、あ、これはあの時の風景だ、と鮮烈なフラッシュ・バック。去る年のギリシャ、スパルタ! ただ、あの時は、地中海青の国旗が翻ってはいたが・・・。「ヘラス」については、下記に既出。
cf. 「短歌写真767 歩みせば」(2009年05月27日、yts767)、memo。
  「短歌写真713 ドリスなる」(2009年01月30日、yts713)
   ドリスなる柱は青きこの空をあふぎて遠きヘラス見つるや   悠山人
□短写816 かぎりなく すみたるそらの いろふかく
        こはヘラスかと しばしたぢろぐ
【写真】前の公園に同じ。


俳句写真547 億年の

2009-08-27 05:05:00 | 俳句写真
2009-0827-yhs547
億年の
あけぼの杉も
実る秋   悠山人

○俳句写真、詠む。
○曙杉。メタセクォイア。3~5cmの実が生り始めている。「曙杉」について、きょうの三作品以外は、次に既出。
cf. 「短歌写真617 われひとり」(2008年07月07日、yts617)
  われひとり曙よりのすぎの日を見上げ二億の齢に黙しぬ   悠山人
□俳写547 おくねんの あけぼのすぎも みのるあき
【写真】前に同じ。