昼さがり
秋津のひとり
やすらへり 悠山人
○俳句写真、詠む。
○合歓の種を並べて撮影していたら、一匹の蜻蛉が近寄って来て、そっと羽を休めた。
□俳写583 ひるさがり あきつのひとり やすらへり
【写真】前の合歓に同じ。
○俳句写真、詠む。
○合歓の種を並べて撮影していたら、一匹の蜻蛉が近寄って来て、そっと羽を休めた。
□俳写583 ひるさがり あきつのひとり やすらへり
【写真】前の合歓に同じ。
○俳句写真、詠む。
○椅子へ座って外の景色を眺める。今にも雨が落ちそうな気配だ。大きい窓から空を見上げると、ガラスの外側で一匹の蜘蛛が、ゆっくりと左右に揺れている。ブランコ遊びをしているらしい。彼の遊びは私の食事が終わるまで、数十分間も続いていた。帰るころになって、もしかして彼の方が私の相手になって遊んでくれたのかも、と思い至った。竜之介の短編が脳を去来する。
¶たかだか(高高)と=「(3)せいぜい。」(旺文版『古語辞典』) 古くは「たかたか」とも。
□俳写582 たかだかと あそばされたる くものいと
【写真】先日の餐庁で。「糸」だけは写らなかったので、PCでコラージュ。
【memo-Core 'Ngrato】ふと Surriento(ソレントが通用)が懐かしくなって、YTであれこれ視聴する。するとこんどは、C’Nが次次と出て来る。パヴァロッティ、コレッリ、カッレーラス、ランツァ、ディ・ステファーノ、それにカルーソーまで・・・。心しないと、YT中毒になりそう。
2009-1029-yim820
title:sudden_Cosmos_flowers
yyyy/mm:2009/10
memo:突然開けた、見事なコスモスの花畑。こういう驚きは嬉しい。
【memo-ナノメートル波】顔見知りの禅寺管長に、広い廊下で追いかけられた。かねてこの紫衣の高僧から、君は電波工学にも詳しいから、ぜひ着順判定にそのアイディアを、と言われていた。捕まったので、文系の僕に頼むなよ、といつものように答えたが、ふっと nm-wave を使えないかと着想した。・・・夢はしばらく中断して、脈絡のない次の世界が展開する。
【memo-エヴェレスト撮影】世界の屋根の最高峰を目指している。同行の若夫婦一家をハンディ・ムーヴィーで撮影していて、山山の白さ、映える深青の空、カメラの高性能などに、改めて感動の連続だ。・・・さきほどまでの夢は、どうやら何部構成かだったらしい。
○俳句写真、詠む。
○屋外の鉢植え薔薇「マチルダ」は、霜月目前ではあっても、いずこにあっても、「明るい赤」だ。
□俳写581 ひなにあり みやこにありて ばらあかし
【写真】先日の撮影。彩度を僅かに上げる。
【memo-ノエルの少年】いかにも観光客という風体で、イタリアの小さな町を散策していた。さっきからさっぱりしない身なりの少年が後をつけて来る。そうか、きょうはノエルなんだ、だからケーキでも食べさせてくれと言うのか。それならと、席の空いていそうな店へ入る。少年ジョゼは嬉しそうな顔をして、黙って食べ始めた。私はというと、食べても食べても減らないなあ、と感じている。テーブルへプレゼントが置かれた。箱を開けると、かわいい時計だ。半端な時なのに、聞いたことのないメロディーを奏で始めた。・・・さきほど目を覚ましたら、間もなく卯。心がすっかり浄められたらしく、そういう自分に少し安心した。きのうの雨が嘘のように、朝日をあびた純白の富士山が青空に映える。
○俳句写真、詠む。
○ブーゲンビレア。わが写真作品の展示場へ行き来する道に、大鉢にではあるが、「明るく赤く」華麗に咲く。
□俳写580 さうかうを すぎたるはなの なほあかし
【写真】先日の撮影。彩度を僅かに上げる。
2009-1026-yts852
ありありて隣びとてふやいば見ゆ
ひとたびことの起こりたりせば 悠山人
○短歌写真、詠む。
○遠い親類よりも近くの隣人・・・とは言っても、実際にはなかなか難しい。
¶あ(在)りあ(在)りて=「(2)とどのつまり。結局。」(旺文版『古語辞典』)
□短写852 ありありて となりびとてふ やいばみゆ
ひとたびことの おこりたりせば
【写真】額の写真は、自作のものと入れ換えた。きのう、餐庁で。
【memo-戦勝記念日?】夕暮れが迫る海岸。どこからともなく集まる人の群れ。どよめきのような声とともに、夜空に上がる照明弾。どうやら第二次大戦の終結の記念日らしい。穏やかな入り江に弾の燃え滓がゆっくり押し寄せる。アメリカはその時、どうしていたんだ? 七か国でNATOの準備に忙しかったんだよ、と誰やらの声。私は岸辺の石ころを二つ拾って、宿に戻る。学友たちは、すでに入浴を済ませていた。・・・丑の刻に目覚めたら、なぜか「軛」という言葉が思い浮かんだ。