悠山人の新古今

日本初→新古今集選、紫式部集全、和泉式部集全、各現代詠完了!
新領域→短歌写真&俳句写真!
日本初→源氏歌集全完了!

短歌写真728 殷春と

2009-02-28 01:00:00 | 短歌写真
2009-0228-yts728
殷春と建卯仲春初花と
名こそ余れる梅の月ゆく
   悠山人

○短歌写真、詠む。
○二月尽日。二月の異名、どれだけ知っているか、と自問する。如月、絹更月、衣更月、草木張月、来更来、気更来、梅見月、木目月、殷春、建卯月、仲春、中春、初花月、雪消月、麗月、令月、小草生月。(Wp 参照)
□短写728 いんしゅんと けんうちゅうしゅん はつななと
        なこそあまれる うめのつきゆく
【写真】先日、自宅で。
【memo-「らむ」】紀友則「久方の」歌の結語は「らむ」。幼児のころから耳に馴染んでいる百人一首からの歌なので、深くは穿鑿しなかったのだが、詠嘆・疑問の「ふたつの説があるそうだ」(森本平、角川『短歌』、2009年02月号)と指摘されると、なるほどとも思う。何となく詠嘆叙景と思っていた歌も、改めて考えると、平仮名二文字でも難しいものだ。

俳句写真444 水仙の

2009-02-27 07:00:00 | 俳句写真

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水仙の
咲きまどひたる
寒つづき   悠山人

○俳句写真、詠む。
○暑い日が続いたかと思うと、一転して寒さの襲来。屋敷のあちらこちらに植えてある水仙たちも、日当たりや寒暖で咲き方も不揃いだ。この作品では結句は造語の体言。
□俳写444 すいせんの さきまどひたる かんつづき
【写真】鉢花を室内のやや冷涼所で。
【memo-俳句の基本】カタカナ語・専門語・固有名詞・新語・外国語綴り・記号などは、どの程度まで使用が許されるか。小島健氏の『俳句の基本 Q&A』(飯塚書店、2008)は、そんなところから始まる。一読して、同感・違和感の両方があった。小文の集成なので、重複が目立つのは惜しい。


image646 群雀蘭

2009-02-26 01:10:00 | images
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title:oncidium
yyyy/mm:2009/02
memo:群雀蘭(むれすずめらん)。オンキディウム(Oncidium)。オンク(Onc)。しかし現在の日本での通名は、オンシジウム、略してオンシ。電網調べでは、岩花火、Dancing Lady、Butterfly Orchid など。Yahoo! の Wp には、数百の名(羅語)が紹介されている。なお同所に、園芸市場ではオンクと省略される、という記述がある。先日の餐庁で撮影。鉢の花名札には「オンシジューム アロハ イワナガ」。

短歌写真727 時みちて

2009-02-25 05:20:00 | 短歌写真
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時みちてメルブのひとの去ぬるとぞ
分きてしのちもさきくあれかし
   悠山人

○短歌写真、詠む。
○今回の吟行での最年少者
。「メルブ」は留学地名。「い(往・去)ぬ」は、「死ぬ」と二語だけの「ナ変」。
□短写727 ときみちて メルブのひとの いぬるとぞ
        わきてしのちも さきくあれかし
【写真】ブログでの公開はOK、と本人の弁。同前。
【memo-My heart'll go'n】気紛れ拝見の YouTube で、violinist ArisaA. の人気ぶりに感心していたら、Titanic の主題音楽を介して CelineD. の閲覧数には驚いた。「My heart will go on」が4千万を超えていたのである。

☆時之栖15

短歌写真726 炯炯と

2009-02-24 07:00:00 | 短歌写真
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炯炯と富士を見渡す大鷹の
時之栖にやすみをりたり
   悠山人

○短歌写真、詠む。
○暮れ方にここかしこと歩を進めたれば、夕空にくっきりと大きなる鳥の影見ゆ
。R.J.ベッシン作「オオタカ」なりと。
□短写726 けいけいと ふじをみわたす おほたかの
        ときのすみかに やすみをりたり
【写真】同所で。
【memo-時之栖の大鷹】説明板には以下(全文)のように書かれている。

オオタカ The Goshawk, bronze sculpture 一富士・二鷹・三なすび
初夢に見ると縁起が良いといわれるものの順番のことわざで、江戸時代初期から伝えられているようです。
当地御殿場に避暑のため別邸を構えていた徳川家康が特に好んだ「富士山・鷹狩り・初物のなす」が言い伝えられたという説が有力です。日本一の山「富士山」、賢くて強い鳥「鷹」、そして夏が旬の「なすの初物」を冬に庶民が口にするのは夢のまた夢だったようです。その二番目に縁起の良い「鷹」がアメリカの彫刻家ロベルト・ベッシンによってこの富士山のふもと御殿場「時之栖」に舞い降りました。
Roberto Julio Bessin(ロベルト・フリオ・ベッシン) sculptor(彫刻家)
1956年生まれでアメリカ・ロードアイランド州ポートランド在住の著名な彫刻家。青銅棒を巧に組み合わせて作られる作風は大変特徴のあるもので、この「オオタカ」が富士山のふもとに生息する鳥を代表するものとして時之栖のために製作されました。
☆時之栖14

短歌写真725 うつろひし

2009-02-23 07:20:00 | 短歌写真
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うつろひし彩の花さまざまに
閉ぢられしまま時ながらへんか
   悠山人

○短歌写真、詠む。
○ステインド・グラスの十二花
を、どう詠い込むか。いつもながら、連用形の活用にも悩むこと頻り。
□短写725 うつろひし いろどりのはな さまざまに
        とぢられしまま ときながらへんか
【写真】同所で(反転なし)。

☆時之栖13

image645 花模様

2009-02-23 07:10:00 | images
2009-0223-yim645
title:pattern_of_flowers
yyyy/mm:2009/02
memo:「桜の礼拝堂」のステインド・グラス。暗い室内で、近くから見上げて、手持ちでの撮影。歪みはかなり強いからその修正と、短歌写真とは少し雰囲気を変えるために左右反転とをした。
☆時の栖12

短歌写真724 現し世を

2009-02-22 06:30:00 | 短歌写真
2009-0222-yts724
現し世をひと時なりと離れては
ひかりの道をあゆみたるかな
   悠山人

○短歌写真、詠む。
○首都圏・関東圏から地の利がいいということで、近年人気が出て来た「光の道」
。午後五時ぴたり、一斉に点灯した。
□短写724 うつしよを ひとときなりと はなれては
        ひかりのみちを あゆみたるかな
【写真】すべて手作り、という感がある。

☆時之栖11

俳句写真443 をみならよ

2009-02-22 06:20:00 | 俳句写真
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をみならよ
なべてかがよひ
生きてあれ   悠山人

○俳句写真、詠む。
○新作舞踊の発表会に立ち寄る。駐車場に空きがないので、もしやとは思ったが、一階客席は通路まで満杯だった。今までにない盛況ぶり。
□俳写443 をみならよ なべてかがよひ いきてあれ
【写真】最後尾、二重扉の出入口から、辛うじて撮影。舞台照明、望遠、手持ち、というだけでも条件は悪いのに、被写体は早い動きの連続なので、かなり難しい。きのう。

短歌写真723 夕暮は

2009-02-21 07:10:00 | 短歌写真
2009-0221-yts723
夕暮は入日のかたにあかあかと
燃えてぞ時の塒なるべき
   悠山人

○短歌写真、詠む。
○林というか森というか、いま夕日が没するのを見ると、何かしら不思議な感じがしてくる

□短写723 ゆふぐれは いりひのかたに あかあかと
        もえてぞときの ねぐらなるべき
【写真】彩度だけ+40% にした。

☆時之栖10