悠山人の新古今

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翻詠万葉長歌3250 天と地の

2019-07-08 00:00:00 | Weblog

2019-0708-翻詠万葉長歌3250 天と地の

天と地の 神よわたしの
夫(つま)思う 心知らずや
影やどす 月も流れて
玉かぎる 日も重ねては
思いつつ 胸苦しくて
恋しくて 心が痛い

(原文、部分
天地(あめつち)の 神もはなはだ
我(あ)が思ふ 心知らずや
行く影の 月も経ゆけば
玉かぎる 日も重なりて
思へかも 胸の苦しき
恋ふれかも 心の痛き

読み人知らず(女性)(悠山人翻詠)

○万葉集の長歌、口語への翻詠の試み。
memo-WSM:(Gy) 「THE BUTLER」。2013、US、c.2h10m。Dub: Jpn、Dir: Lee Daniels。


万葉長歌0194 飛ぶ鳥の

2019-05-01 00:00:00 | Weblog

万葉長歌0194 飛ぶ鳥の


飛ぶ鳥の 明日香の川の
川上に 茂る玉藻は
川下に 流れて靡く

玉藻なし 寄り添い合って
靡いては 愛する人の
たたなづく 柔肌さえも
剣太刀 身に添わせずに
褥して 荒れましょう

だからこそ どう慰めて
よいのやら もしや逢えるかと
玉垂の 越智の岡辺で
朝露に 裳裾を乱し
夕霧に 衣を濡らせ
旅をする 君に逢いたい
君に逢いたい

柿本人麻呂(悠山人翻詠)

○万葉集の長歌、口語への翻詠の試み。原稿は2011年04月01日。
○皐月朔日、令和初日。
memo-WSM:(Gy) 「One Thousand and One Nights(2/2)」。2012、Ita、c.1h40m。Sub: Jpn、Dir: Marco Pontecorvo。
meineTraeume-東京: 日本橋、銀座、新宿・・・つぎつぎに大爆発が起きる。芝居を見ていた私も有楽町の駅構内を、歩き回る・・・・。実にリアルな、そして長い夢を見た。明ければ日本は代替わりの朝。邪気よ去れよ。


万葉擬歌1390富士の山

2014-06-10 00:00:00 | Weblog

万葉擬歌1390富士の山

【歌】富士の山高み畏み風まもり 年はや経なむ登るとはなしに  悠山人 万葉擬歌一三九〇
【訓】ふじのや たかみかしこみ かぜまもり としはやへなむ のぼるとはなしに

【釈】富士山は高い、厳しいと、様子をうかがっているばかりで、とうとうこんな歳になってしまった--登らないままで。
【注】富士山は愛する女性(男性)、作者は男性(女性)、という譬喩歌。

万葉短歌1390 近江の海1260

近江の海波畏みと風まもり 年はや経なむ漕ぐとはなしに  作者未詳 万葉短歌一三九〇
あふみのうみ なみかしこみと かぜまもり としはやへなむ こぐとはなしに
[別ブログ「万葉短歌-悠山人編」2014年06月10日条参照。http://blog.goo.ne.jp/yjm840/d/20140610