悠山人の新古今

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紫式部集075 親しくと

2006-07-02 06:00:00 | 紫式部集
2006-0702-yms075
親しくと心を寄せて来たはずが
身をとは夏の薄着のようね   悠山人

○紫式部集、詠む。
○略注=返し。心を寄せ合うところまで来たかしら、と思ったところを、身を・・・とは。あなたの心は、夏服のようになんと薄いのかが、はっきりしました。作者は呆れているのか、怒ったのか。人一倍気位の高い女性なので、自尊心が傷ついた、というのが悠山人の正解。平王ク歌番号085

 ¶な(慣)らひしほどに=慣れて来たはずなのに。分かっていただけたと思
 ったのに。
□紫075:へだてじと ならひしほどに なつごろも
      うすきこころを まづしられぬる
□悠075:したしくと こころをよせて きたはずが
      みをとはなつの うすぎのようね