image2006-0707
うたた寝に 恋しき人を 見てしより
夢てふものは 頼みそめてき 小町【古今12-恋2-0553】
○短歌写真、詠む。
○旺文版『古語辞典 第二版』用例から。(句切り表記とも) 「~てき」は見慣れない形で、「~てしまった」。
この歌について、三省堂のHPで、やや意外なことを発見した。高校三年用の今年度版『現代の国語3』教科書の小町紹介の項で、古今集18首入集以外に二首挙げている。ひとつが「思ひつつぬればや」で、もうひとつが「うたた寝に恋しき」。それほどの位置につくのか、というのが、私の率直な感想。私の新古今では、もっと深刻な話題をいくつか提供しておいた。
いずれにしても、「うたた寝」期は、まだまだ貴族のアイドル時代なので、夢見心地の歌が並ぶ。小野小町については、左スレッドでブログ内検索参照。写真は借用複数をコラージュ&レタッチ。
○Quando sogno un sogno di lui,
in un sonno chiaro,
io ritenga per dipendere da lui,
benchè non così possibile./
When I dream a dream of him,
in a light sleeping,
I feel to depend on him,
though not so possible.
□うたたねに こひしきひとを みてしより
ゆめてふものは たのみそめてき
*now streaming : Artist=Pieces Of A Dream|Track=Forward Emotion*(socalled , recently popular in US)
http://64.236.34.196:80/stream/1005