悠山人の新古今

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紫式部集092 春になり

2006-07-24 11:45:00 | 紫式部集
2006-0724-yms092
春になり氷も解けて流れ出し
私の心も宮向きしましょう   悠山人

○紫式部集、詠む。
○略注=出仕直後に、正月の里帰り
。女房仲間ともほんの少しばかり会話をした程度。その一人に、という前口上。どんな氷も春になれば、おのずと解けるというもの。あなたが心を開いて下されば、春にはまた楽しく宮仕えが出来るでしょうね。平王ク歌番号058。
 ¶をだえの水=<緒絶え(流れの途絶えている川水-宮中)・
 小絶え(しばらく流れが途絶えている水-式部自身)の2説あ
 り。>(平王ク)
□紫092:とぢたりし いはまのこほり うちとけば
      をだえのみづも かげみえじやは
□悠092:はるになり こおりもとけて ながれだし
      わたしのこころも みやむきしましょう