悠山人の新古今

日本初→新古今集選、紫式部集全、和泉式部集全、各現代詠完了!
新領域→短歌写真&俳句写真!
日本初→源氏歌集全完了!

紫式部集077 御産屋の

2006-07-04 00:05:00 | 紫式部集
2006-0704-yms077
御産屋の祝いに月も奥に射し
末の栄えを願っていますわ   悠山人

○紫式部集、詠む。
○略注=作者が仕えている中宮彰子に、一条天皇の第二皇子(のちの後一条)が生まれた。それを祝って、内庭の池を見下ろすあたりで酒宴が催され、紫に即詠の番が回ってきたときに、と詞書。平王ク歌番号087

○新潮版は「御産屋」、平王クは「御産養」。「御」の読みは、歴史を内包するから、単純ではない。オホミ(おほみ、おおみ)、オホン(おほん、おおん)、オン、オ、ミ、ゴ。そのほかに、例の上代特殊音もある。
 ¶うぶやしなひ(産養ひ)=<貴族の家に子が生まれたとき、出産
 後、三夜、五夜、七夜、九夜に行われた祝宴。親族から衣服や食
 物などが送られた。「産屋(うぶや)」とも。>(旺文版古語辞典)
 ¶もちながら=「(杯を)持ちながら」「望(月)を眺めながら」。
□紫077:めづらしき ひかりさしそふ さかづきは
      もちながらこそ ちよもめぐらめ
□悠077:みうぶやの いわいにつきも おくにさし
      すえのさかえを ねがっていますわ

短歌写真175 見えざりし

2006-07-04 00:00:00 | 短歌写真
2006-0704-yts175
見えざりし深き窓より偶に
蝶となりては花に転びぬ   悠 山 人

○短歌写真、詠む。
○花公園で睡醒如夢の歌。 
Circondato da molti fiori,
ho vagato avanti e indietro.
A volte ho dormito su loro
ed a volte ho funzionato dopo una farfalla./
Surrounded by many flowers,
I wandered to and fro.
Sometimes I slept on them,
and sometimes I ran after a butterfly.
□みえざりし ふかきまどより たまさかに 
  てふとなりては はなにまろびぬ
*now streaming : Artist=Christophe Goze|Track=Manana Nafterlife mixN* 
 http://64.62.252.130:8010
☆TV-Asahi の司会者が、N選手の引退文を_厳かに_全文読み上げた。渡欧まもなく、記者会見の動画で現地伊語を、かなり流暢に話すのを見て、驚き感心したことを思い出す。この記事を書くときに、それが脳裡を過ぎって、不自由な伊語で自由詩を付けた。