原発不明がんにオプジーボ有効 近畿大が初確認 投与の2割以上でがん縮小

2020年06月01日 | 病気 余命を考える 死を迎える準備
原発不明がんにオプジーボ有効 近畿大が初確認 投与の2割以上でがん縮小

5/31(日) 16:40配信
毎日新聞



 最初に発生した臓器が分からず治療が難しい「原発不明がん」の患者に、免疫治療薬「ニボルマブ(商品名・オプジーボ)」を投与したところ、2割以上の患者でがんが縮小したと、近畿大の研究チームが明らかにした。原発不明がんへのニボルマブの有効性が示されたのは初めて。31日(日本時間)にオンラインで開かれた米国臨床腫瘍学会特別臨床科学シンポジウムで発表した。

 がんは転移後も、最初に発生した臓器のがん「原発巣」の性質を持つため、転移した臓器についても一般的に原発巣の治療法が参考になる。そのため、原発巣がすでに消滅するなどして特定できない原発不明がんは、治療が難しい。

 原発不明がんの患者は全てのがんの2~5%とされる。半数以上が診断時に複数の臓器に転移しており、診断時からの5年生存率は2~6%と予後(病後の経過)が非常に悪く、治療法の開発も比較的進んでいない。

 研究チームは、国内の医療機関10カ所で治験を実施。抗がん剤治療歴のある患者45人とない患者11人の計56人に対し、体内の免疫の活性化を持続してがんへの攻撃力を強める「免疫チェックポイント阻害剤」のニボルマブを投与した。がんの直径が30%以上縮小した患者の割合は21・4%(12人)だった。ニボルマブはすでに胃がんなど多くのがんで標準治療の一つとなっているが、同様の効果が得られたという。

 治療歴がある患者の場合、薬の効果があった期間(中央値)は12・4カ月で、原発不明がんで最も一般的な治療法の約2倍だった。生存期間(同)も15・9カ月で、長くても約12カ月とされる他の治療法より延命効果があった。

 研究チームの谷崎潤子助教は「ニボルマブの投与が原発不明がんの新たな治療法となることが期待される。苦しんでいる患者のためにも治療薬として承認されるよう手続きを進めたい」と話している。【近藤諭】
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がん見落としで「ステージ4」に 1500万円で和解 県立西宮病院と患者側

5/26(火) 19:44配信
神戸新聞NEXT

診察医の過失を認め、患者の男性と和解したことを説明する病院局企画課の(左から)柏木英士課長と高松淑美副課長=26日午後、神戸市中央区下山手通4(撮影・吉田敦史)

 兵庫県立西宮病院(西宮市)の医師が、コンピューター断層撮影(CT)検査の画像確認を怠って肺がんを見落とした問題で、県病院局は26日、同市内の50代の男性に1500万円の解決金を支払うことで和解したと発表した。男性は治療開始が遅れたことで、がんが脳に転移。現在「ステージ4」と診断され治療中だが、手術はできない状況という。

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 病院局によると、男性は2014年4月に胸などの痛みを訴えて同病院の救急外来を受診。CT画像を見た放射線科医は「肺がんの可能性」と電子カルテに記入したが、当直だった消化器内科の女性医師(20代)が内容を確認せずに気管支肺炎と診断した。

 病院局は「見落としがなければ、がんを切除できた可能性がある。病院側の過失は免れない」として賠償金の支払いを決めた。(前川茂之)
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医師が健康診断の腫瘍マーカーを勧めない5つの理由

5/28(木) 20:45配信
All About
◆医師として考える「腫瘍マーカー検査」のデメリット・不完全性

「血液検査で簡単に癌がわかる!」と健康診断で勧めている医療機関も多いようですが、実際にどれくらいの精度の検査なのでしょうか?

腫瘍マーカー検査といえば、「血液検査で簡単にがんの可能性がわかる」といううたい文句で健康診断のオプションとして行われていることも多いようです。しかし、多くの医師が健康診断での腫瘍マーカー検査は推奨していないという事実はあまり知られていません。

ここでは、医師が「腫瘍マーカー」を推奨しない理由を解説します。
◆理由1「偽陰性」:早期がんでは数値が上昇しない

ほとんどの腫瘍マーカーは早期がんでは上昇しません。逆に進行がんでも上昇しないこともあるので注意が必要です。通常よく用いられるのは、「抗がん剤治療や放射線治療での効果判定」や「腫瘍マーカーの高いがんの術後の経過観察」を目的とした場合です。

例外的に、肝がんリスクが高い肝炎ウイルス陽性の方には、臓器特異性が高いAFPやPIVKA-IIといった腫瘍マーカーを用いて肝がんの有無を確認することはあります。しかし、健康診断で有効といえる腫瘍マーカーはほぼ皆無で、あるとすれば、前立腺がんのPSA測定ぐらいといえるでしょう。
◆理由2「疑陽性」:がん以外の良性の疾患でも上昇する

腫瘍マーカーはがん以外の原因でも上昇することがあります。例えば、大腸がんや肺がんなどで上昇するとされるCEAは、高齢者や喫煙、糖尿病、慢性肝炎などでも上昇することがあります。

膵がん、大腸がんなどで上昇するCA19-9は、胆管炎を併発した場合や急性・慢性膵炎、胃炎、急性・慢性肝炎、肝硬変、子宮内膜症や卵巣嚢腫などの良性婦人科疾患、気管支炎、気管支嚢胞、肺結核、10~20代の女性や妊婦、糖尿病などでも上昇することがあります。

腫瘍マーカーとは、がん細胞またはがんに対するからだの反応によって作られ、血液や尿、組織などで増加している物質のことです。しかし、がん細胞だけでなく、正常細胞でもつくられますので、健常な人の体内にもわずかに存在します。悪性腫瘍だけでなく、良性の疾患でも上昇することがあるのです。
◆理由3「検査漬け」:腫瘍マーカーが関与する臓器は多種多様

例えば、よく用いられる腫瘍マーカーのCEAを例にとると、CEAが上昇するときに考えられるがんには、大腸がん、膵がん、胆管がん、肺がん、食道がん、胃がん、乳がん、子宮がん、卵巣がん、泌尿器がんがあります。

調べていくには、血液検査、レントゲン検査、超音波検査、上部消化管内視鏡検査、大腸内視鏡検査、CT検査とほぼフルコースで検査をしなければなりません。そして、「検査はひと通りしましたが、明らかながんはありませんでした」と医師から告げられることも少なくはないのです。

◆理由4「がんの恐怖」:見えないがんの恐怖におびえる日々

全身の検査を受けても異常なし。「疑陽性」の可能性が高いけど、「もしかしたら」という気持ちをぬぐいきれない受診者も少なくはありません。

「がんが隠れているかもしれないから定期的に検査をしてほしい」と数カ月ごとに検査を希望される方もいます。腫瘍マーカーを測定したがために、がんにおびえる不安な日々を送らざるを得ない人も存在します。
◆理由5「おいしいのは医療機関」:一回の検査で二度おいしい

腫瘍マーカーは、病気以外で測定すると自費です。けっして安い検査ではありません。そして、異常値が出た場合は再度受診して、全身をくまなく検査させられ、高い医療費を払わないといけないことになります。

腫瘍マーカーが上昇してがんが見つかることもありますが、多くはすでに進行がんです。健康診断での腫瘍マーカー測定は、高い検査費用に対して効果はあまり望めないのではないでしょうか。

健康診断でオプションの腫瘍マーカーを付けるぐらいなら、直接観察できる「内視鏡検査」や「超音波検査」など他の検査を追加した方がよいと考えます。
▼今村 甲彦プロフィール

日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医、日本肝臓学会専門医。久留米大学病院高度救命救急センターを経て、現在は地域の中核病院で内科診療および内視鏡検査に励む。「患者さんの声に常に耳を傾ける」ことをモットーに、消化器・肝臓領域から風邪、高血圧等の一般内科領域まで幅広く診療を行っている。

今村 甲彦(医師)



ten***** | 3日前

一臨床医の意見です。
現在、行われている腫瘍マーカーのほとんどは、早期発見を目的としたものではなく、癌と診断された患者の癌の転移、再発、増悪、治療効果判定などを目的としています。
健診や人間ドックで腫瘍マーカーを測定しているcaseがみられますが、異常があった場合に保険診療で精査がされることが多いと思われます。実際、腫瘍マーカーの異常で受診し、マーカーの種類によって種々の癌の検査が行われますが、小生の経験では、前立腺癌以外では腫瘍マーカーによって癌が早期発見された例はありません(すでに進行癌で治療できなかった例はあります)。
逆に、喫煙者では癌が無くても腫瘍マーカーのCEAが高値になることがよく知られています。
前立腺癌を除いて、癌の早期発見には、現在行われている腫瘍マーカー測定は無意味と思われます。
健診や人間ドックでの癌検診は、レントゲン、CT、内視鏡を優先すべきです。

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。。。。 |3日前

そうなの!?
5,6年、年一回は腫瘍マーカーしてる。
意味ないなら今年からやめよう。
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1439 |5時間前

コメ主に賛成。
PSAだけ中年以上の男性には意義があるかも。
上皇陛下もこれで前立腺がん指標にしたと思う。
(知らんけど
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rfn***** |3日前

だいたい記事に書かれてますよ
あと、caseは、私、頭悪いので、片仮名でお願いします
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das***** | 11時間前

確かに。私は乳がんになったが、腫瘍マーカーで悪かったことはなかった。知人も胃がんになったが数値には出なかった。他に同僚が標準の倍で、いろいろ検査を受けたが異状なし。毎年引っかかって精密検査を受けるが健康そのもの。もう体質だねと言われている

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とれとれピチピチ | 3日前

健康診断のオプションで腫瘍マーカーを2種類受けたら、両方とも癌の可能性が疑われると精密検査の繰り返し。4万円もの費用、検査入院など時間も費やして結果は全て異常なし。大腸の内視鏡検査では、「教科書に載せたいぐらいきれい」と言われました(笑)もうオプションなんか受けません。

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dqg***** | 3日前

知り合いがAFPとPIVKAIIの経時的上昇で肝がんステージ1を診断され、手術し、その後腫瘍マーカーは低値で推移しています。同じ腫瘍の再発があれば同様に腫瘍マーカーが上昇する可能性が高く、別の原発巣であれば、腫瘍マーカーが上昇しない場合もあると言われたそうです。

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her***** | 1日前

国立がん研究センターに通院していますが、がんの転移を見るために腫瘍マーカーの値やCTの画像で判断しているようです。
ただ腫瘍マーカーだけだと多くの人には無意味なんでしょうね。
でも私は健康診断のレントゲンで肺の結節が分かりました。
数年間同じ形をしていたのに、数年間見逃されていたようです。

健康診断そのものは馬鹿にしない方が良いですよ。

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p09***** | 3日前

まだ、病院で腫瘍マーカーの上昇があれば、「何があるだろうか?」と探すことになるわけですが、これが、

「がんの高精度遺伝子アレイ検査」

となると鋭敏すぎて

「全身あるいは臓器のどこかにはあるんですが、目には見えません」

ぐらいの話になるのです。

「がん細胞はありますが、数年間大きくなるまでどこにあるかは分かりません」というのも困るでしょうね。

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tocoton***** | 3日前

一度腫瘍マーカーの検査を受けてある種の腫瘍の疑い有りとのことで精密検査を勧められましたが放置しました。
それから数ヶ月はまるで告知でもされたかの様に苦悩が続きの日々でしたが、マーカーのことを詳しく知ることもなく数年後経ちました。何かしら見つかったかもしれませんが、何事もなくここまで過ごして来れた時間の方がどれほど貴重かを噛み締めています。
しかし一時私は悶々とした日々を過ごすことになりましたが、人それぞれの考えがありますからどちらを支持するとかいったことはありません。

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akiさん | 3日前

膵胆肝癌は早期発見は難しく、家族歴などが有れば十二分に検査の意義はあると思います。
膵胆肝で自覚症状が出たら末期の可能性か高いのですが…
全ての主要マーカーを一括りに記事を書くのも、ケースバイケースであることを記述しないのも記事に好感を持てません。

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xkq***** | 3日前

まあ色々なご意見のコメントがあるようです。
大事なのは一つの情報だけで判断したり、流布しないことです。

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appo | 3日前

癌が発見されて手遅れだった時は寿命だよ。私は会社の検診以外、人間ドックなんて絶対やらない。調子悪いことがあれば保険診療でピンポイントで検査する。早期癌が運良く見つかれば治療するかも知れないけど、それですでに末期だったとしても受け入れる。むだに前のめりで検査して念のためと、がん患者としての治療はしたくない。



gan***** | 3日前

この記事、腫瘍マーカーを、コロナ抗体検査に置き換えても、だいたい通る感じ。病理検査って、本来そういうものですね。診療報酬稼ぐのには、とても良いかも知れませんが。

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grh***** | 3日前

ホームドクターはPSAは意味があるような事言ってます。ドックで追加2500円ですし。

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rin***** | 3日前

癌の有無を調べる検査ではなくて、
癌と診断されてる人の治療効果を見るための検査です

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has***** | 3日前

病院も商売だからねえ。良心があれば、患者に勧めないと思うけど。

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kin***** | 10時間前

不当に金儲けをする輩
総じて、人心の不安に漬け込む輩
詐欺だよ、、、保険会社は。


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