恥ずかしい歴史教科書を作らせない会

改憲で「戦争する国」、教基法改定で「戦争する人」づくりが進められる今の政治が
将来「恥ずかしい歴史」にならぬように…

「天安門事件」20年 ~「恥ずかしい歴史」こそ「検証」を

2009年06月04日 | その他
■ 「天安門事件」から20年

 20年前の6月4日、中国では「天安門事件」がありました。
 民主主義や人権の尊重、政治腐敗の打倒などを求めて、北京の天安門広場に集まった人々が、20年前のこの日、武力弾圧により大変な虐殺を受けました。
 「人民解放軍」という名の軍隊が、「解放」を求める「人民」を虐殺したのですから、これほど悲しい「皮肉」はありません。
 この「天安門事件」から20年、いまだに何の総括も反省も行おうとしない、中国共産党政権と、名ばかりの「人民解放軍」に対し、あらためて怒りをおぼえます。

■ 「過ち」を認めない中国共産党

 この日、米国政府は中国に対し、「天安門事件」での死者・拘束者・行方不明者らの名簿の公表や、有罪となり服役中の人々を釈放するよう求める「声明」を発表しました。
 しかし、中国の答えはこうでした。「中国共産党と政府はすでに明確な結論に達している。」やはり、自らの過ち・誤りを認めようとはしないのです。
 デモに参加しただけで殺され、あるいは、辛うじて生き延びても拘束され、罪に問われ、20年間も服役させられている人々の存在に愕然としますが、中国政府の姿勢がこの有様では、犠牲になった皆さんも、そのご遺族の方々も、救われないでしょう。

■ 「過去」を踏まえ、より良い「未来」を

 米国の「声明」は、「過去の暗い出来事を公に検証」すべきだと唱えています。
 私はこれを支持します。
 「過去の暗い出来事」をしっかりと「検証」しなければ、再び同じ過ちが繰り返されるかもしれません。
 国家の権力者が、自らの保身のために軍隊を使い、民衆を弾圧し、その命を奪うなど、絶対にあってはならないことです。
 こうした例を挙げれば「きりがない」というのは日本も同じですが、国を問わず、イデオロギーを問わず、権力者や軍隊による「恥ずかしい歴史」をこれ以上、作らせないために「過去」を「検証」し、より良い「未来」を築くことこそ、今を生きる私たちの使命だと思います。


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6 コメント

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スズユケ (はじめまして)
2009-06-18 05:20:07
突然のコメントすみません。
JanJanニュースから、来たものです。
ココ最近、あることがキッカケで、国会とか政治とかを調べているんですが・・・goo-needsさんの記事ってとっても分かりやすいですよね?
社会とか全然知識がない僕が、読んでも、理解できました。(納得もしっちゃったり・・笑)
JanJanニュースとかこのブログとか・・・政治のコトについてお書きになられていますが、ご職業が、そのようなことに関係する仕事なんですか?
政治ジャーナリストなどでしょうか?
将来のためにも、教えていただけないでしょうか?
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コメント、ありがとうございます (goo-needs)
2009-06-18 15:58:39
コメントをお寄せ頂き、誠にありがとうございます。
さて、私の職業についてのお尋ねがありました。
たしかに以前、メディアと関係のある仕事をしていたことがあります。
今の仕事は多少「政治」と関係していますが、基本的には一般の国民です。
詳しくお教えできず、申し訳ありませんが、私は職業上の立場より「一人の親」としての思いをつづることが多いように思います。
数年前、私が「親」になったときから、自分が歩んできたよりも良い社会にして、子どもたちに引き継いであげたいと思うようになりました。
現代の政治が将来「忌まわしい歴史」「恥ずかしい歴史」にならないように声を上げていかなければならないと思いましたし、今もそう思います。
いずれにせよ、私のつたない記事をお読みいただき、また興味を示して下さったことに感謝申し上げます。
今後ともよろしくお願いいたします。

goo-needsより
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お返事ありがとうございます (スズユケ)
2009-06-18 22:17:26
お返事ありがとうございます。
今の国会について調べていますと、こんなんで日本は、大丈夫なのか?と、とっても、心配になります。
世間では、参議院不要論というのが言われていますが・・・逆に、衆議院で行われている審議は、必要性があると思いますか?
与党が、衆議院の半分もいて、法案が、可決せざるを得ない状態にありますよね?
国民は、やっぱりダマされていますよね?
返信する
二院制は支持します。しかし・・・ (goo-needs)
2009-06-20 01:44:47
こちらこそ、度々ありがとうございます。
スズユケ様のようなお若い方が、国会の状況を見て、「こんなんで日本は、大丈夫なのか?」と心配されることは、大変すばらしいことだと思います。
その一方で、「有権者」である私達はこうした国会の状況を生み出したことを、「恥」として受け止めなければならないとも思います。

さて、「参議院不要論」についてのお尋ねがありました。結論から申し上げれば、私は衆議院・参議院どちらも必要だと思っています。
例えば、司法が国民の「裁判を受ける権利」に応えるために「三審制」が確立されています。
国会は「国権の最高機関」と位置づけられていますが、そこでの立法のための審議が一院だけというのは、余りにも拙速です。
議案の問題点を徹底的に国民の前にあぶり出すためにも、私は二院制は必要だと思います。

それでも、スズユケ様がおっしゃる通り「必要性」に疑問を持つこともあります。
国会では、「会派」の議席数に、ほぼ比例するように質問時間が割り当てられます。ですから、圧倒的多数を占める与党が最も多く質問をすることになり、野党の質問時間は圧迫されます。
しかし、政府と与党は一体であり、官僚の皆さんが作る「内閣提出法案(閣法)」は、国会に提出する前に与党の「事前審査」を通ったものばかりです。
このような「事前審査」を行った与党ばかりが質問を長く行うのですから、実態はほとんどが「時間つぶし」です。逆に、初めて意見を言える機会が与えられた野党が、十分に質問時間が与えられないのですから、実に不思議な話です。

それ以上に信じられないのは、「海賊対処法」のように、「自衛隊を出すのに、国会議員は何も判断しなくていいぞ」という法案に対して、賛成する国会議員が大勢いることです。
衆議院でも、参議院でも、また地方議会でも、しっかりと自分たちの頭で考え、積極的に判断しようとする議員さんばかりならば、もう少し「存在意義」をアピールできるでしょうし、国民も「ダマされているのでは?」と疑問を持つことも、今よりは少なくなるのではないかと思います。

長くなってしまいました。誠に申し訳ありません。
これに懲りず、今後ともよろしくお願いいたします。

goo-needsより
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いえいえ!! (スズユケ)
2009-06-20 07:59:24
いえいえ、とても、分かりやすいご説明ありがとうございます。
質問時間って決まっているんですね・・始めて知りました。そんなんだったら、時間つぶしですね・・・
それに、積極的に話し合えばですよね・・実際は、そんなことは言いがたいですよね・・・

おととい?、臓器移植の法案が、衆議院で可決されましたが・・・ハッキリ言うと・・与党が多い衆議院なんだから、可決されるのって当然ですよね?
やっぱり、衆議院がこんなんだから参議院がなくなったら、大変ですよね?

質問攻めで、すみません 涙
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いつもありがとうございます (goo-needs)
2009-06-21 01:09:04
スズユケ様、いつも有難うございます。
私も国会に対して、質問時間の消化ではなく、柔軟な修正も視野に入れて、積極的に話し合いを行ってほしいものだと思います。
さて、臓器移植法改正案のお話がありました。
少しだけ誤解もあるようですので、お話させていただきたいと思います。
この法案は衆議院で「A案」が可決しましたが、これは与党の「数の力」で可決したものではないのです。

普通ですと、法案の採決のとき、政党はあらかじめその法案に賛成か反対かを決め、所属議員にはその通り投票するよう求めます。これを「党議拘束」と言います。
この「党議拘束」に背いた議員には、何らかの処分が待っています。「処分」の例を挙げれば、4年前には「郵政民営化」に反対した議員が、自民党から追い出され、「刺客」と呼ばれた対立候補まで立てられました。

しかし、今回の臓器移植法改正案の採決では、ほとんどの政党がこの「党議拘束」を外しました。つまり「党は何も言いません。あなた方の判断に任せますよ。」と言ったわけです。
つまり、この法案は、人の「生死」に関わる問題です。政党は「政策」と、議員一人一人の「死生観」を切り離したわけです。
ですから、与党でも野党でも、いろいろな案に、賛成・反対する人々がいました。また判断に困って「棄権」する議員も多くいました。判断できずに、党を挙げて「棄権」したという政党もありました。

これで人の「生き死に」が決まってしまうというのは、あまりにも悲しい話です。
もし「一院制」ならば、こうした「人の生き死に」に関わる重要な法案でも、これで成立してしまいますが、参議院があるおかげで、もっと深く掘り下げた審議が期待できます。
大事なことを慎重に決めるのは当然のことですが、そのためにも参議院が果たす役割が、とても重要だと思っています。

goo-needsより
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