■ 生徒たちからの「意見書」
教育基本法(政府)案は衆議院での委員会採決、本会議採決を、与党が単独で強行し、17日にも与党単独で参議院に付託されました。
このような慌ただしい動きのなか、札幌市の中学生たちが、自分たちで勉強して「国民に愛国心を強制するものだ」という結論に達し、安倍首相へ「意見書」を送りました。
「安倍総理は本当に私たちの将来のことを考えてくれていますか?」
「国を愛する心は人それぞれが自分から思うものであって、おしつけられるものではない」
「返答をください」
そこには、「おしつけられる」対象である生徒たちの、切実なメッセージが綴られていました。
■ 生徒や学校を、恐怖に陥れた「愛国」メール
これが地元紙(北海道新聞)で報じられ、地元テレビ局(札幌テレビ放送)が生徒たちへの取材を申し入れ、学校も受け入れました。しかし取材の当日、学校側はテレビ局に「匿名」という条件を付けました。
実はこの「意見書」に対して、強い口調で抗議するメールが送り付けられていたのです。
「今回中学生が安倍総理に送った意見書は一体何だ。お前ら学校は一体どんな教育をしているのか?日本人が日本を愛する心を持つのは当然であり、その様な・・・」
そのテレビ局のサイトの動画から読み取れるメールの内容はこの冒頭部分だけでしたが、このような「脅迫」めいた文書が送りつけられた以上、学校が「生徒たちの身に危険が及ぶのではないか」と配慮したのです。
「愛国者」が教育現場、そして生徒たちを、恐怖に陥れたのです。
■ 「愛国心」とはこんな卑劣な「心」か
ニュースキャスターは、ニュースの中でこう語りました。
「愛国心とは、こんな卑劣な心なのでしょうか。」
「愛国心の強制」どころか、「言論の自由」さえも封殺しようという大人の行為に、15歳の心は深く傷つきました。」
「法案についての「賛成」「反対」があるのは当然だと思います。15歳の彼女たちは自分たちで考えて、著名もつけて安倍総理に反対の意思を表明しました。ところが、それを知った一部の大人は「匿名」で彼女たちを批判した。あまりにも卑劣ではないでしょうか。」
卑劣な「愛国者」と、自ら名前を明らかにして思いを伝えようとした生徒たち。
皆さんはどちらの側に付きますか。どちらを「尊重したい」と考えますか。
■ 「動かないとこのまま」
インタビューの中で、一人の女子生徒が、こう語ってくれました。
「反対の人は『もうしょうがないな』ってなってるから・・・。『動かないとこのまま』ですよね。」
私たち大人が「もうしょうがないな」とあきらめている場合ではありません。
正に「動かないとこのまま」です。
「愛国心の強制」につながる教育基本法改定に、不安や恐怖感を抱く子どもたちは、この学校の生徒だけだと言い切れるでしょうか。
また、子どもたちを、今回の「愛国者」のような行動を取る人間に育てたいと思われますか。
私たち大人は、今回声を上げてくれたこの生徒たちの勇気を、絶対に「見殺し」にするわけにはいかないと思います。
教育基本法(政府)案は衆議院での委員会採決、本会議採決を、与党が単独で強行し、17日にも与党単独で参議院に付託されました。
このような慌ただしい動きのなか、札幌市の中学生たちが、自分たちで勉強して「国民に愛国心を強制するものだ」という結論に達し、安倍首相へ「意見書」を送りました。
「安倍総理は本当に私たちの将来のことを考えてくれていますか?」
「国を愛する心は人それぞれが自分から思うものであって、おしつけられるものではない」
「返答をください」
そこには、「おしつけられる」対象である生徒たちの、切実なメッセージが綴られていました。
■ 生徒や学校を、恐怖に陥れた「愛国」メール
これが地元紙(北海道新聞)で報じられ、地元テレビ局(札幌テレビ放送)が生徒たちへの取材を申し入れ、学校も受け入れました。しかし取材の当日、学校側はテレビ局に「匿名」という条件を付けました。
実はこの「意見書」に対して、強い口調で抗議するメールが送り付けられていたのです。
「今回中学生が安倍総理に送った意見書は一体何だ。お前ら学校は一体どんな教育をしているのか?日本人が日本を愛する心を持つのは当然であり、その様な・・・」
そのテレビ局のサイトの動画から読み取れるメールの内容はこの冒頭部分だけでしたが、このような「脅迫」めいた文書が送りつけられた以上、学校が「生徒たちの身に危険が及ぶのではないか」と配慮したのです。
「愛国者」が教育現場、そして生徒たちを、恐怖に陥れたのです。
■ 「愛国心」とはこんな卑劣な「心」か
ニュースキャスターは、ニュースの中でこう語りました。
「愛国心とは、こんな卑劣な心なのでしょうか。」
「愛国心の強制」どころか、「言論の自由」さえも封殺しようという大人の行為に、15歳の心は深く傷つきました。」
「法案についての「賛成」「反対」があるのは当然だと思います。15歳の彼女たちは自分たちで考えて、著名もつけて安倍総理に反対の意思を表明しました。ところが、それを知った一部の大人は「匿名」で彼女たちを批判した。あまりにも卑劣ではないでしょうか。」
卑劣な「愛国者」と、自ら名前を明らかにして思いを伝えようとした生徒たち。
皆さんはどちらの側に付きますか。どちらを「尊重したい」と考えますか。
■ 「動かないとこのまま」
インタビューの中で、一人の女子生徒が、こう語ってくれました。
「反対の人は『もうしょうがないな』ってなってるから・・・。『動かないとこのまま』ですよね。」
私たち大人が「もうしょうがないな」とあきらめている場合ではありません。
正に「動かないとこのまま」です。
「愛国心の強制」につながる教育基本法改定に、不安や恐怖感を抱く子どもたちは、この学校の生徒だけだと言い切れるでしょうか。
また、子どもたちを、今回の「愛国者」のような行動を取る人間に育てたいと思われますか。
私たち大人は、今回声を上げてくれたこの生徒たちの勇気を、絶対に「見殺し」にするわけにはいかないと思います。
学生諸君、投票権を持ったら、国の将来をよく考えて投票しよう。
何人も、損害の救済、公務員の罷免、法律、命令又は規則の制定、廃止又は改正その他の事項に関し、平穏に請願する権利を有し、何人も、かかる請願をしたためにいかなる差別待遇も受けない。
この生徒さんたちは、この請願権を行使したに過ぎません。
上の匿名の人のような意見が、民主主義を駄目にしていくのですね。
こうした意見を「脅迫」だの「卑劣」だのと決め付けている。
どっちが「言論の自由」の封殺なんだか。
それに、批判で心を傷つけるくらいなら、公の場で意見を表明することはやめたほうがいい。
どんな意見にも批判はつき物ですからね。
コメントをお寄せ頂き有難うございます。
私もこの生徒さんたちを讃えたいと思います。
社会問題に関心を持ち、しっかりと我がこととして捉え、主体的に意見表明という社会参加を行った、本当に立派な姿勢だと思います。
それをあたたかく見守った先生方も立派でした。
私もこのような大人でありたいと思います。
goo-needsより
しょうもない非難の声をかき消すほど,応援とエールを送ることで,彼らの「良い姿勢」をさらに伸ばしてあげたいです。
こちらこそはじめまして。
ご訪問頂いただけでも感謝しなければなりませんのに、リンクもコメントも頂き、本当に有難うございます。
貴ブログの記事を拝読しました。素晴らしい記事ばかりです。
このような方から「わたしも諦めません!」というご決意を頂き、本当に心強い限りです。
ともに頑張りましょう。
今後とも宜しくお願い致します。
goo-needsより
一部を拙ブログで引用させていただきました。事後承諾ですみませんm(_ _"m)ペコリ
わたしも諦めません! 今後もよろしくお願いしますm(_ _"m)ペコリ
私もそう思います。
もう一人の中学生は、こう語っていました。
「自分の国を大切に思うのはいいことだと思うけど、それを、そういう基本法とかに入れると、間違った方向に進んでいくんじゃないかなって思って…」
自分の住む国を「間違った方向」に進ませないことも大切な「愛情」の一つだと思います。
goo-needsより
こちらこそはじめまして。
コメントをお寄せ頂き、有難うございます。
そして「僕もあきらめません」とのメッセージ、とても心強く思います。
ともに頑張りましょう。
今後とも宜しくお願い致します。
goo-needsより
村野瀬さんのところ経由でうかがいました。
高知在住、ぶっさんと申します。
北海道の地元テレビ局、まっとうなことを言っていますね。
僕もあきらめません。