恥ずかしい歴史教科書を作らせない会

改憲で「戦争する国」、教基法改定で「戦争する人」づくりが進められる今の政治が
将来「恥ずかしい歴史」にならぬように…

「解放声明」から半日

2004年04月11日 | 外交・国際
イラクで拘束された日本人の人質3名を解放する、との声明が発表されてから半日が経過しました。何とか早く「解放された」との報せがご家族の元に届くことを願います。

 今回は、自衛隊を撤退させずに解決しそうで、小泉さんはじめ政府与党は一安心でしょう。しかし、今回の事件がなぜ起きたのかを真摯に振り返ってほしいと思います。
 原因はもちろん「米国の不当な戦争を支持したこと」「米国の不当な占領統治加担のため自衛隊を派遣したこと」です。政府がどう言い繕っても、イラク国民にそうした感情があることは厳然とした事実なのです。

 米国を中心とした占領軍に抵抗して、相変わらずイラク全土で戦闘が激化しています。今回、日本人は3名でしたが、既に他国でも数十名もの人々が拘束されていたことが分かっています。

 自衛隊が占領軍と一体となって駐留を続ける限り、今回のような事件が再び起こることは十分考えられます。今回、宗教指導者の説得に応じてくれるような犯行組織だったから良かったようなものの、次はこんなにうまく行かないこともあるでしょう。
 さらに、自衛隊の宿営地付近への迫撃砲などによる攻撃が断続的に行われていたことも見逃せません。国内テロの「犯行予告」が出されたままだということも忘れてはなりません。

 今回の件で日本は、「イラク国民から批判の強い」米国との絆を強めたことを全世界にアピールしてしまいました。テロ組織の目をますます日本に向けさせる結果になったのです。
 日本人をテロの危険にさらすのを今回で最後にするためにも、やはり自衛隊の撤退が必要だと思います。