恥ずかしい歴史教科書を作らせない会

改憲で「戦争する国」、教基法改定で「戦争する人」づくりが進められる今の政治が
将来「恥ずかしい歴史」にならぬように…

拉致問題を「利用」する政治家

2004年04月04日 | 国会・政党・選挙
 昨日は拉致を利用するタカ派政治家の話を書きました。今日は実例を1人挙げたいと思います。赤ら顔に三白眼、あの石破茂防衛庁長官です。
 一昨年の9月17日、小泉首相が北朝鮮を訪問した時点で、石破氏は拉致議連の会長でした。石破氏は小泉首相の訪朝にあたり、こう言いました。

 「拉致被害者全員を連れて帰って来なければ、私たち拉致議連は小泉内閣の打倒をめざす。」

 小泉首相と金正日氏との会談で拉致の事実は明らかになりましたが、拉致被害者の方々の帰国はかないませんでした。さあ、石破氏は小泉内閣打倒に動くのか、と私は注目しましたが、彼は全く動きませんでした。何の動きもないことに拉致議連の内部からも不審に思う声が漏れ始めました。
 9月末になり、小泉首相が内閣改造を行ないました。その閣僚名簿には、「防衛庁長官 石破茂」という名がありました。

 小泉首相は、「小泉内閣の打倒をめざす」という言葉に屈服し、その先鋭である会長を閣僚に加えることで「懐柔」を図ったのです。そして石破氏は大喜びで防衛庁長官のポストを得て、拉致議連会長を辞任したのです。

 彼が「拉致議連は出世コース」という先鞭を付けたおかげで、拉致議連は大幅に議員数が増えました。「拉致問題」で目立てば自分を売り出せる、とヨダレを流す議員が、自民・公明だけでなく民主党からも続々と名を連ね出しました。
 「敵を作り、勇ましく敵対をアピールすれば自分を売り出せる」この問題に絡んだ様々なスタンドプレーには、こうした背景があることを皆さんにも、ご理解頂きたいと思います。

イラクで引き裂かれた米国人の遺体

2004年04月04日 | 外交・国際
 イラクのファルージャで昨日、米国の復興事業の請負業者4人が襲撃され死亡しました。内2人は黒焦げになった上に遺体を群衆に引き裂かれたということです。

 犯人は車を待ち伏せして発砲し、火を放ちました。この後、住民らは焼け焦げた遺体2つを車から引きずり出し、シャベルでたたき切り、近くの橋から逆さ吊りにして石を投げつけました。1人の遺体には首がなく、町の大通りの電柱に腕と脚が1本ずつ吊り下げられていました。住民らは「占領くたばれ、アメリカくたばれ、イスラム万歳」などと叫んでいたそうです。

 イラクの住民は占領軍をこれほど憎んでいるのです。
 そして、戦争はこれほど恐ろしい狂気を生み出すのです。
 この事件に対し、米国のマクレラン報道官は「イラクの民主主義が前進するのを阻止しようとする者たちの攻撃だ」とコメントしていますが、そんな問題ではありません。

 今回の犯行は決して許してはならないことですが、イラクの住民を憎悪と狂気に追いやったのは、紛れもなく米英国による侵略戦争であり、彼らの占領政策であることを忘れてはなりません。