恥ずかしい歴史教科書を作らせない会

改憲で「戦争する国」、教基法改定で「戦争する人」づくりが進められる今の政治が
将来「恥ずかしい歴史」にならぬように…

山崎氏・平沢氏訪中への「反応」

2004年04月05日 | 外交・国際
 極秘に訪中し北朝鮮側と接触した、山崎氏・平沢氏の両名に対して、政府・与党の反応が分かれています。

 まず福田官房長官は「(2人の訪中は)交渉に影響しない」と無視する姿勢です。
 次に、2人の訪中を黙認したのではないかと言われている小泉首相は「全く知らない」の一点張りです。
 そして、安倍幹事長は「交渉が前進すれば良い」との見方です。

 正論から言えば「政府間交渉」は政府の代表が行うべきであり、落選中で何の権限も持たない「民間人」の山崎氏と「一議員に過ぎない」平沢氏が外交交渉を行うことは混乱を招くと非難すべきであり、党としても彼らの責任を問うべきです。

 福田氏は無視し、小泉首相がトボけるのは、責任の回避と言わざるを得ません。

 安倍氏は山崎氏が幹事長のとき、拉致問題解決のための訪朝を進められ、「行きたくない」と断った経緯があります。
 安倍氏は解決の糸口を見つけるより、国内で「反北朝鮮」の講演をしているほうが楽だと判断したのです。
 当時、彼は官房副長官でした。政府の要職にあり、この問題の実質的責任者であった彼のこの態度に、山崎氏は「弱腰だ」と非難したことがありました。

 今は党内を取り仕切る幹事長職でありながら、山崎氏・平沢氏の勝手な行いを容認するような安倍氏の発言は、その山崎氏に遠慮があるからでしょう。
 しかし彼らを容認すれば、功名心に駆られた議員が次々と同じような行動を取り、勝手な約束をし、ますます協議に混乱を招く危険性があることを忘れてはなりません。
 いずれにせよ、彼らのパフォーマンスが招いた混乱、政府与党の怠惰とだらしなさ、それぞれ責められるべき点は多くあると言えます。
 もう少し本気になって解決に向けた取り組みを示してもらいたいと思います。