護憲+グループ・ごまめのブログ

護憲+・現憲法を守るグループの一人して、今後の社会の状況を戦時を経験した一人として社会を見つめていきたいと思います。

月曜日 成人の日・各社社説

2011年01月10日 09時05分39秒 | 朝日新聞切抜とテレビの切とりと庶民の疑問
11年1月10日 月曜日 成人の日・各社社説

今日は成人の日各社とも成人の日関わる社説。

日本はアメリカに留学する学生が激減しているという。その原因は就職が新卒1本勝負の採用システムで、海外でゆっくり学んでいる時間がないということらしい。
考えると日本は妙なシステムが残っている。その一つは国家の予算で単年度予算、これなどは無駄遣いしやすい最たる予算編成ではないだろうか。
就職活動も新卒ばかりでなく卒業後5年くらいの余裕がほしいものだ。



朝日新聞(社説)
その1
成人の日に―仲間とつながり世の中へ(ここからお入り下さい)

「僕は二十歳(はたち)だった。それが人生でもっとも美しいときだなんて誰にも言わせない」
 成人の日を迎える君は、この一節を聞いたことがあるだろうか?
 フランスの作家ポール・ニザンの著書「アデン、アラビア」(小野正嗣訳)の書き出しである。
 青春は美しいと大人は言う。これに反発する若者たちの異議申し立てを、普遍的に表した一文だ。
 だがその大人の目にさえ、君を取り巻く状況は厳しく映る。とても「美しいとき」ではなかろう、と。
 1990年、東京証券取引所の新年は株価暴落で明けた。バブルの崩壊である。その後、株価も地価もなかなか元には戻らない。

 君は経済が右肩下がりの時代を生きた初めての世代のなかにいる。

その2
年金機構1年―徴収にも力を入れよ

 年金の記録問題の解決は大切だが、国民の期待に応えるには、もうひとつの重要課題にもっと真剣に取り組んでもらわねばならない。
 廃止された社会保険庁の後継として業務を始めてから1年が過ぎた、日本年金機構のことである。
 機構は年金記録問題への対応に追われてきた。誰のものか分からない加入歴を年金加入者に結びつける作業が進んでいるが、手つかずに近いものは約980万件もある。今後、どのくらい時間と費用をかけて処理するか、いずれ政治の判断が求められよう。



読売新聞(社説)
新成人へ 世界に大きくはばたこう(ここからお入り下さい)


      

 今日は成人の日。1990年生まれの新成人124万人が、新たな門出を迎える。
 大人としての自覚と責任を胸に、確かな一歩を踏み出してほしい。
 とはいえ、景気低迷による超氷河期の就職難で、将来に不安を抱いている人も多いことだろう。
 年金や医療への財政負担が増え国の借金はかさむ一方だ。そのツケは、今の若い世代に回る。
 経済力の面でも、中国や韓国の攻勢に押されて、世界における日本の存在感は低下しつつある。
 豊かな未来を切り開いて行くためには、グローバル化が進む世界の活力を日本に取り入れることが欠かせない。
 気がかりなのは、今の若者の間に「内向き志向」が強まっていることだ。
 2008年の日本人留学生の数は約6万7000人で、ピーク時の04年の8割に減っている。特に米国留学の減少が目立ち、その数は、中国やインド、韓国などからの留学生に引き離されている。

◆留学嫌う内向き志向◆
◆ネット世界も言葉の壁◆
◆「坂の上の雲」を超えて◆



毎日新聞(社説)
成人の日 古い船を動かせるのは(ここからお入り下さい)

新成人を心から祝福したい。

 何がめでたいものか、という反発もあるかもしれない。確かに、社会保障制度の先行き不透明さと、このままでは将来のしかかってくる過重な負担。いや、今、超氷河期といわれる就職難、雇用不安、格差の激浪をどう乗り切ればいいのか。
 この世代、生まれたころにはバブル景気は去ろうとしており、「ゆとりだ」「学力だ」と学校教育指針もぶれた。大学への進学率が5割を超す時代になったものの、学業そっちのけで「就活」に走る先輩たちの背を見て焦りは募る。
 留学しようにも、「新卒1本勝負」のような採用システムでは、なかなか海外でじっくり学んでいるゆとりはないのに「内向き」といわれる。

自転車事故 専用レーンの拡充図れ(ここからお入り下さい)

街の中の歩道を猛スピードで走り抜ける自転車に肝を冷やした人は少なくないだろう。
 歩道を走行する自転車が歩行者をはねるケースが増えている。09年の対歩行者事故は2934件で10年間で3・7倍になった。死亡事故につながるケースもある。
 道路交通法で自転車は軽車両に分類され、原則として車道の左側を走らなければならない。08年6月に改正法が施行され、自転車の走行が道路標識で指定されていない歩道を例外的に走っていいケースを「13歳未満か70歳以上」などと明確化した。



産経新聞(社説)
新成人に 君らの元気が次代を作る(ここからお入り下さい)

 きょう成人の日を迎えた君たちは、一体どんな思いを新たにしただろうか。確かに政治も経済も先行き不透明の中で、就職もままならない若者世代には閉塞(へいそく)感だけがのしかかり、おとなになった喜びも夢もあったものではないかもしれない。
 しかし社会は、日本の将来を支えていく君たちに大きな期待を寄せている。そこで、君たちの多くが20歳を迎えた昨年に話題を呼んだ歌とテレビドラマに事寄せて、心からのメッセージを贈ることにしよう。



日経新聞(社説)
若者たちがもっと活躍する社会に(ここからお入り下さい)

 今年の元旦を20歳で迎えた新成人は124万人。最も多かったのは団塊世代が成人した1970年の246万人だから、ほぼ半減したことになる。高齢者が苦しむような国は悲しいが、若者の声が小さくしか響かない国も未来は明るくない。どうすれば若者たちが活躍できる社会になるか。真剣に考えるべき時だ。
 今の若者は内向きだといわれる。だが、前慶応義塾長の安西祐一郎氏は近著で「当たっていない」と反論する。卒業後に留学すると帰国後の就職に困る。在学中の留学も就職活動の長期化で難しい。留学などしていられないと学生は嘆くそうだ。
 若者が海外勤務を避ける一因も、企業内での処遇にあるといわれる。海外で得た知識や経験を生かせないような状況が若者の萎縮を生んだとすれば、企業の責任は大きい。

中国の戦略的なユーロ支援(ここからお入り下さい)

中国政府が財政危機に揺れる欧州諸国の国債への投資に積極姿勢を見せている。ユーロ安で中国の輸出が鈍るのを防ぐ狙いと同時に、欧州連合(EU)の対中武器禁輸の解除を促す思惑もうかがえる。投資をテコにした中国の欧州への外交攻勢と、その影響を、注視する必要がある。
 李克強副首相は先週、訪問先のスペインで同国国債を買い増すと述べた。買い増しの規模は60億ユーロ(約6500億円)と報じられている。昨年10月の温家宝首相によるギリシャ国債購入の表明、12月のポルトガル国債購入の報道に続く動きだ



東京新聞(社説)

成人の日に考える 人は一日にして成らず(ここからお入り下さい)

 新成人、おめでとうございます。雪深い森の中に春が隠れているように、自分の中に埋もれた何かを解放する日にしてほしい。私たちも、そうします。
 うっすらと積雪に覆われた急な斜面がその日の仕事場です。
 氷点下。重いチェーンソーを操るために両足を踏ん張ると、足先に痛みが走ります。しかし、そんなつらさも近ごろあまり、気にならなくなりました。
 志津威臣さん(21)は、成人を祝った昨年春、岐阜県東白川村森林組合の森林技術員になりました。古くから大黒柱に使われる良質の東濃ヒノキをはぐくむ森は、村の生命線。子々孫々に美林を伝え残すにはまず組合の若返りが不可欠と、十年前から専従職員の世代交代を進めています。
◆10年先の森が見える
◆20年の節目に立って
◆風に私の名を呼べば