ゴルゴ13総合研究所『俺の背後に立つな!』

ゴルゴ13の全ストーリーを解説

ゴルゴ13第106巻-3血液サンプルG

2007-11-12 23:49:00 | 第106巻~第110巻

■血液サンプルG(第357話) 発表1993年8月

評価   ★★★★★

依頼人  なし

ターゲット 血液学者ジェームス・シンプソン博士/ソフィア・マイルズ助手/CIAレスリー

報酬    なし

今回弾丸発射数       4/ 通算弾丸発射数 1,993

今回殺害人数         3/ 通算殺害人数   4,121

今回まぐわい回数     0/  通算まぐわい回数   100

<ストーリー>
CIAの依頼を受け、ゴルゴの血液採取に成功した血液学者。血液分析によりゴルゴのルーツは判明するのか・・・

<この一言>
間違っても・・・俺の血液を腸チフス検査の目的以外に・・・使わないことだ・・・

<もう一言>
断っておくが・・・残った俺の血液は焼却処分にすることだ・・・くれぐれも・・・

<さらに一言>
有罪(ギルティ)

<解説>
血液学者「ジェームス・シンプソン」博士はCIAより依頼を受け、血液分析によりゴルゴのルーツを探る。ゴルゴが宿泊するホテルに腸チフス患者が発生したとの偽装を行い、ゴルゴから血液採取に成功したシンプソン博士と助手の「ソフィア」は、コンピューター処理によって血液の遺伝子分析・成分分析を実施する。

ディスプレイ上に描かれた世界地図上にポイントされた地点がゴルゴのルーツを示す。解析が進むにつれ、ドット数が減少し地域が特定されていく。
「バイカル湖周辺」「樺太」「日本」「朝鮮半島」「中国東北部」「モンゴル北部」
   ↓
「バイカル湖周辺」「樺太」「日本」「中国東北部」
   ↓
「バイカル湖周辺」「札幌」「東京」「大阪」「福岡」

バイカル湖周辺と日本に絞られたゴルゴのルーツであるが、血液検査の不自然さに気付いたゴルゴはシンプソン達の会話を盗聴、彼らに有罪判決を下す。自身の血液サンプルとシンプソンを狙撃し、ゴルゴのスコープがソフィアを捉えたその刹那、血液解析が終了しディスプレイ上ではゴルゴのルーツが一点に絞られる。残念ながらその地点は確認できないまま、エンディングを迎える。

ゴルゴの人種的ルーツが、「バイカル湖周辺」あるいは「日本」と特定される極めて重要な作品。ルーツもの番外編とも言える本作は、短編ながら濃密な内容をもち、圧倒的な緊迫感をたたえる作品だ。
これまでにゴルゴの血液型を扱った作品は、第20巻-1『ペギーの子守歌』(ゴルゴの血液型はAB型以外であることが判明)、第61巻-2『7号コテージ事件』(ゴルゴの血液型がA型であることが確定)の2作品がある。
また、これまでに発表された「ルーツもの」とも関連性をみてみると、いずれのルーツものとも整合性が取れていることが分かる。『河豚の季節』のみ母親がユダヤ人となっているが、ユダヤ人は世界中の人種と交わっており、ロシア系の血が入っていることは十分に考えられるからだ。
『日本人・東研作』(第14巻-1)   父母ともに日本人
『芹沢家殺人事件』(第27巻-1)  父母ともに日本人
『おろしや間諜伝説』(第36巻-1) 父:ロシア人、母:日本人
『蒼狼漂う果て』(第41巻-1)    日本人の血1/4+中国人の血1/4+ロシア人の血1/2
『毛沢東の遺言』(第51巻-1)    日本人の血1/4+ロシア人の血1/4+中国人の血1/2
『河豚の季節』(第57巻-1)     父:日本人、母:ユダヤ人
『すべて人民のもの』(第81巻-1) 父:日本人、母:ロシア人
『禿鷲伝説』(第86巻-1)      父母ともに日本人
本作でも、ゴルゴが何者であるか?ということは解明されない。ゴルゴよ、お前は誰なんだ・・・

ズキューン

ゴルゴ13 (106)巻掲載
ゴルゴ13 (146)巻(最新刊)
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