ゴルゴ13総合研究所『俺の背後に立つな!』

ゴルゴ13の全ストーリーを解説

ゴルゴ13第105巻-2北緯九十度のハッティ

2007-11-05 23:53:14 | 第101巻~第105巻

■北緯九十度のハッティ(第353話) 発表1993年11月

評価   ★★★★

依頼人  インド北部の豪族の娘でインド核開発統括者

ターゲット ソ連原子力潜水艦ポリニア号(ハッティ)内での対テロ対応

報酬    不明

今回弾丸発射数       0/ 通算弾丸発射数 1,977

今回殺害人数         1/ 通算殺害人数   4,110

今回まぐわい回数     1/  通算まぐわい回数    99

<ストーリー>
ロシアからインドに売却される老朽原子力潜水艦”ハッティ”。しかし、原潜のインド売却を快く思わない中国は、原潜内でのテロを計画する・・・

<この一言>
俺は、原潜には、なんの興味もない・・・俺が引き受けるとすれば・・・”対テロ”としての”仕事”だ。 

<解説>
ロシア共和国海軍の原子力潜水艦”ポリニア”は、北極海への航海後、”ハッティ”という艦名でインドへの売却が決まっていた。しかし、原潜を安価に入手したい中国もポリニアに触手を伸ばす。インドへの売却は覆らなかったが、インドの軍備強化を妨害するため中国は原潜事故を装ったテロを計画する。

テロ計画を掴んだインド核開発統括者は、ゴルゴに原潜内での警護を依頼、ゴルゴは警護ではなく”対テロ”活動としてこの依頼を応諾する。

インド海軍武官として原潜に乗り込んだゴルゴは、北極観測隊に扮して原潜に乗り込んできた女性工作員と対決する。原潜内で次々と破壊工作をおこなう工作員を、次第に追い詰めるゴルゴ。他の乗組員と隔離された原子炉近くで工作員の原潜破壊活動を阻止し、任務を完遂する。

原潜という密室で次々と繰り広げられる殺戮と破壊工作が極限の緊迫感をもたらす、サスペンスタッチの作品。原子力による環境汚染、中国・インドの軍拡競争、旧ソビエトの軍事資産売却など、時事性の高い内容もストーリーにリアリティをもたらしている。残念なのは、原潜が氷床に激突した際、ゴルゴが拳銃を落としてしまうシーン。ゴルゴらしからぬ失態に、ゴルゴ自身も臍を噛む思いであろう。直後の女を見下ろす表情には微かに憐憫の相が浮かんでいるが、一歩間違えば自身が亡骸になっていたことを思っての表情に違いない・・・

ズキューン

ゴルゴ13 (105)巻掲載
ゴルゴ13 (146)巻(最新刊)
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