■力は我々にあり(第358話) 発表1994年7月
評価 ★★★★
依頼人 南アフリカ大統領ネルソン・マンデラ
ターゲット アフリカーナー国民戦線の消去
報酬 不明
今回弾丸発射数 20/ 通算弾丸発射数 2,013
今回殺害人数 40/ 通算殺害人数 4,161
今回まぐわい回数 0/ 通算まぐわい回数 100
<ストーリー>
白人支配に終止符が打たれた南アフリカ。マンデラ大統領がゴルゴに依頼したのは・・・
<この一言>
ふふ
<もう一言>
俺は・・・あんたの回想に付き合うために、ここに来たつもりはない
<解説>
白人支配に終止符が打たれ、ネルソン・マンデラが大統領に就任した南アフリカ。マンデラ大統領は黒人政権をテロにより転覆させようとする「アフリカーナー国民戦線」の消去を依頼する。
南アフリカに降り立ったゴルゴであるが、空港セキュリティで捕らえられ拷問を受ける。痛められつつも相手を挑発すべく「ふふ」と笑いを浮かべている。ゴルゴが声を出して笑うとは極めてレアである。脱走したゴルゴはアフリカーナー国民戦線と手を結ぼうとした「ズールー解放戦線」を殲滅、動揺したアフリカーナ国民戦線に対しても壊滅的な打撃を与える。
ゴルゴはアフリカーナ国民戦線のリーダー「ニコラス」を仕留めた後、アフリカーナ国民戦線の黒幕でマンデラを支え続けた「カベク大臣」を心臓マヒに見せかけて殺害する。マンデラの依頼にはカベク殺害は明示されていなかったが、ゴルゴは過去にマンデラから受けた恩に報いるためにカベクを葬ったのだ。マンデラとゴルゴは遡ること15年前、「ロベン島」で接触しており、ロベン島から逃げ出すには潮流に乗って泳ぐしかないとのアドバイスをマンデラはゴルゴに授けていたのだ。義理堅いゴルゴはカベクを殺害することで、マンデラへの借りを返したのである。
マンデラ大統領が実名で登場、アパルトヘイト撲滅後の南アを描く作品。マンデラ大統領とゴルゴが政治犯収容監獄「ロベン島」で邂逅していたという設定が心憎い。しかも、ゴルゴの過去の脱出劇にマンデラが関与していたとの驚くべき事実が判明する。問題の作品は第50巻-1『ロベン監獄島』。捕らわれてロベン監獄島に潜入したゴルゴは、悪名高い看守を殺害後、海に飛び込んで脱獄したのだが、この脱獄のヒントを与えたのがマンデラだったのである。過去作品と絡めた立体的な展開が見事な味わい深い作品だ。
ズキューン
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