ゴルゴ13総合研究所『俺の背後に立つな!』

ゴルゴ13の全ストーリーを解説

ゴルゴ13第104巻-3呉越同舟

2007-11-03 23:52:23 | 第101巻~第105巻

■呉越同舟(第351話) 発表1993年11月

評価   ★★★

依頼人  中国政府:周、台湾政府:東

ターゲット 台湾の守旧派「許大秀」

報酬    不明

今回弾丸発射数       2/ 通算弾丸発射数 1,974

今回殺害人数         1/ 通算殺害人数   4,107

今回まぐわい回数     0/  通算まぐわい回数    97

<ストーリー>
中国政府と台湾政府が歩み寄る中、台湾の守旧派の存在を疎ましく思った両国政府は守旧派の殺害を依頼する・・・

<この一言>
それから先は俺の仕事だ。心配してもらう必要はない!質問に答えろ。

<解説>
香港の返還を1997年に控え、中国・台湾は歩み寄り中華民族大団結が現実味を帯びてきた。しかし、台湾の守旧派「許大秀」は、中国との融和に拒否反応を示しアメリカに対しロビー活動を展開していた。中国・台湾両政府は日本に住む許の殺害をゴルゴに依頼する。

許は江東区の高層マンション最上階に住んでいるが、マンション周辺には狙撃ポイントがなく、走行中の総武線から狙うしかない。ゴルゴは『成田空港から東京に向かう電車の、全車両の写真』『総武線の時刻表』を依頼人に要求し、狙撃計画を練る。

中国国際航空機で成田入りしたゴルゴは、映画撮影を装って総武線快速グリーン車に乗り込む。グリーン車は2階建て車輌で、2階の窓ガラスが上空に向かって切れ上がっていた。ゴルゴは許の住む高層マンションの下を快速が通過する瞬間にグリーン車2階から許を狙撃。同時刻に走る成田エクスプレスにダミーの撮影クルーを配していたため、警察は成田エキスプレスの終点東京駅へ集結するが、快速を錦糸町で降りたゴルゴは羽田空港へ向かい、台湾の中華航空にて日本を脱出する。

西村京太郎ばりの鉄道ミステリー的展開を見せる異色作。
・1991年開通の成田エキスプレスを題材にしている
・成田エキスプレスの成田空港駅発が15時”13分”、東京駅着が16時”13分”とディテールにこだわっている
 (07年11月3日時点では、15時13分発の列車は、東京駅16時16分着となっている)
・成田エキスプレスと総武線快速列車の通過待ち、停車駅の違いが鍵になっている
・快速列車の2階建てグリーン車の特徴を活かしている
などなど、てっちゃん(鉄道マニア)も唸らせることのできる、密度の濃い作品だ。

ズキューン

ゴルゴ13 (104)巻掲載
ゴルゴ13 (146)巻(最新刊)
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