日々の出来事 5月25日 巨人の星
今日は、梶原一騎が月刊少年マガジンの副編集長に全治一ヶ月の怪我を負わせた傷害事件の罪で逮捕された日です。(1983年5月25日)
梶原一騎は、多くの漫画作品の原作者として活躍し、スポーツ根性ものと言われる分野を確立しました。
しかし、この傷害事件で逮捕されたことにより、過去に暴力団員とともに起こしたアントニオ猪木監禁事件、赤坂のクラブホステスに対するレイプ未遂事件、“プロレスを10倍楽しく見る方法”の作者から10万円を脅し取った事件、つのだじろう監禁詫び状事件等も明るみに出ました。
そして、その他にもさまざまなスキャンダルがマスメディアを賑わせ、連載中の作品は打ち切り、単行本は絶版処分となり、評価はガタ落ちしました。
ただ、個人的評価はガタ落ちしたとしても、作品群そのものは、読むものを飽きさせない巧みなストーリー展開を持っており、あしたのジョーに見られるような、直情型で己の道に突き進む主人公の白く燃え尽きる結末は、多くの人の記憶に残っています。
事件については問題があるとしても、作品を作ったセンスは評価されてもいいのではないかと思われます。
主な作品 ( 作 画 )
巨人の星 (川崎のぼる)
あしたのジョー(ちばてつや)
タイガーマスク(辻なおき)
空手バカ一代 (つのだじろう)
愛と誠 (ながやす巧)
侍ジャイアンツ(井上コオ)
柔道一直線 (永島慎二)
キックの鬼 (中城健)
赤き血のイレブン (園田光慶)
巨人の星(重いコンダラ)
☆今日の壺々話
巨人の星
少年は、野球をやってみたくてやってみたくて仕方がなかったのです。
しかし、小学校の友人達は誰も野球に興味を持っていなかったので、野球をする事ができませんでした。
“ 中学には野球部がある。
中学に入ったら絶対野球部に入るんだ。”
少年は心に固く誓いました。
少年のそんな野球への情熱を慰めてくれたのは、アニメ“巨人の星”でした。
オープニング曲の“思い込んだら試練の道を~♪”にあわせながら、黙々とローラーを引く主人公星飛雄馬。
チームのエースでありながら、そんな辛く地味な作業を、嫌な顔もせず引き受ける星飛雄馬に少年は憧れました。
そして、思ったのです。
“ 中学に入って野球ができるようになったら、僕もグランドの整地を進んで引き受けよう!”
数年が経ち、中学に入った少年は野球部に入って、練習に励んでいました。
一日の練習が終って帰ろうとしたとき、星飛雄馬の事が、ふと頭をよぎりました。
“ そうだ、グランドの整地だ!!”
そして、少年は監督のところに走って行って言ったのです。
「 先生、“重いコンダラ”貸して下さい!!」
ニュース
26日午後7時50分ごろ、米花市米花町のホテルロビーで「眠りの小五郎」として知られる探偵毛利小五郎さん(45)が頸部を針のようなもので刺されて死亡し、警視庁捜査一課が毛利さんと一緒にいた男子小学生(7)を重過失致死の疑いがあるとして補導していたことが分かった。
小学生は毛利さんの知人の子供で、以前から毛利さん宅で一緒に暮らしていたと供述している。
関係者によると、毛利さんが偶然居合わせた殺人事件の現場で警察の捜査に協力していたところ、小学生が突然毛利さんに向かって麻酔針を発射し、毛利さんはその場で意識を 失い呼吸困難に陥り間もなく死亡した。
小学生は警察の取調べに対して、麻酔針は以前から何度も繰り返し使用していた、毛利 さんを殺害する意思は全くなかったと説明しているが、一方で自分は高校生探偵だなどと 訳のわからないことも話しており、警察では小学生の精神鑑定を実施するとともに、腕時計型麻酔銃の入手経路などについても調べを進める予定である。
視聴率レコーダー
昔実家に視聴率レコーダーがありました。
よく○○調べって出ている所のものです。
ちなみに近所の人の紹介だったので、 うちの近所で持っている人
は、かなり多かったようです。
あの、もう少しくやしく。
昔実家に視聴率レコーダーがありました。
よく○○調べって出ている所のものです。
ちなみに近所の人の紹介だったのでうちだけだったと思ったら、
近所で持っている人は一杯いたみたいです!!(# ゚Д゚) ムッキー
( `Д´)フォオオオオオオオオオ!
ちがうちがう。
もっとくやしくおながいします。
昔実家に視聴率レコーダーがありました。
よく○○調べって出ている所のものです。
ちなみに近所の人の紹介だったのでうちだけだったと思ったら、
近所で持っている人は一杯いたみたいですっ!!!(ノ#`Д´)ノ⌒┻━┻
ヽ(`(`(`(`ヽ(`Д´)ノ ファ・フォァ・フワォオオオオオオオオオオオン!!
柔道一直線
従兄が東京で就職し、付き合ってた彼女と結婚が決まったので、親に紹介するために正月連れて帰ってきた。
婚約者、かなり美人。
親戚中でメチャメチャ嫌われてる、50才前のメタボ本家毒長男が、呼ばれもしないのにやってきて寿司や皿盛食い散らかしながら、分家の若造に嫁はまだ早い、本家にまわせみたいなことをほざいて、従兄彼女にからんでた。
そんなとこに、従兄の弟と後輩たちが3人柔道着姿でやってきた。
毒が来た時点で、従兄が携帯で呼んでたようです。
いきなりゴツイ男達に抱えあげられ、家の裏の畑のワラを敷いてるあたりに持っていかれる毒。
そんで、近所中に聞こえるくらいやたらでかい声で、
「 ナニ!柔道を教えてほしい!
ああ、その醜く肥え太った体を改善したい!
ああ、それやったら猛稽古や。
よっしゃ、稽古や!
泣こうが喚こうがやめへん、徹底的に鍛えたるで!
おっちゃんの決意に、わしらとことん協力するで!」
毒は、何かもごもご言ってたけど、体育会系の大男4人の声の前にかき消され、その後重たい物をたたきつけるような音とかけ声だけが聞こえてきました、3時間ほど。
汗だくになった弟達が帰ってきて言うには、
「 さっき、便所行くって這うようにでてって、それっきりや。」
だそうです。
従兄は弟に、何枚かにぎらせ、
「 ありがと、これで焼肉でも食べて。」
その後、弟、連日、毒に、
「 おっちゃん、柔道の稽古しよう!」
と誘いをかけるのですが、あの日以来、毒は家にひきこもってます。
イトウ
その1
高1の時に言われたのが一番最初。
夏休み明け直後の日だったんだが、いきなりクラスのヤツに、
「 イトウって知ってる?」
って言われた。
「 イトウ?知らないなぁ。」
「 何言ってるんだよお前と同級生だろ?地元の友達だろ?」
「 いや、しらんし。」
数日後・・・。
「 やっぱりイトウって知ってるだろ?
アイツお前と仲よかったらしいぞ。」
「 だから知らないって・・・。」
「 しらばっくれるなよ。!」
「 はぁ?そんなヤツいないつぅの!」
それでケンカになった。
そいつは俺に薄情だと言う。
俺は知らないヤツを知ってるヤツだと言われて、なんかシャクに触ったのでキレた。
まぁ若い頃だから血の気は多いとして、それでもクラスのヤツは異常にキレた。
家に帰って、卒業アルバムを小学校の頃から調べたけど、やっぱりイトウなんていなかった。
結局、ソイツとはそれ以来口を聞くことはなくなり転校していった。
変なわだかまりが残ったけどしばらくイトウの名を忘れてた。
その2
それから学年が変わって高2になった頃、またイトウの名を耳にする。
今度は部活が一緒だった隣のクラスのヤツ。
「 なぁ、イトウって知ってる?
お前と同じ中学なんだろ?」
「 いや知らないって・・・。」
「 だってさ、お前と同じ部活で三年間一緒だったっていっててたよ。」
「 はぁ?ちょっとどういう知り合いなのか詳しく教えてくれよ。」
久々にその名前を聞いていやなことを思いだしたけど、正体が知りたくて詳しく聞いてみた。
「 女だよ。
背の低いさ・・・。
友達の友達なんだよね。
こないだそいつとカラオケ行ってさ。
ノリのいいヤツ。」
「 いや・・・知らない・・・。
女なら、なおさら知らない・・・・。」
「 マジ・・・?
連れてきてやるよ。
本当にイトウ、お前のこと詳しいから・・・。」
俺、そこら辺で怖くなったよ。
本当に、どんなに記憶をたどっても知らないヤツなんだから。
わりと聞く名前だけど、イトウなんて同級生は一人もいない。
それから数日して
「 お前に会わせようとしたイトウさ・・・。
いなくなったらしい。」
「 え?なんで?」
「 わからん、突然、家を捨てて、夜逃げみたいな感じだったって・・・。」
「 ・・・・。」
その3
次、イトウは以外なところで現れる。
地元の友達が、
「 なぁ、イトウって同級生いたっけ?」
「 いない!
お前も知ってるかって、言われるの?」
「 えっ、お前もか!!」
それで俺らの地元のグループで話題になった。
イトウとかいうおかしなヤツが俺らの知り合いだと言う。
この現象は、俺だけじゃなくて周辺の友達に波及して三人同じ体験をしたヤツがいた。
それも三人ともちがう高校で全く別々の友達から聞いた話しだった。
「 怖いな・・・。
マジ、イトウって誰だよ?」
「 俺が聞きてぇよ!!」
同窓会で、そのことをみんなに聞いたが誰も知らなかった。
ただ連絡がつかないヤツの中で、イトウって苗字になったヤツはいたかもしれないが、それも確認できたわけじゃなかった。
その4
それから半年くらいして今度は幼馴染の従姉妹が、
「 ねぇイトウって知ってる?」
ゾッとした。
いつものイトウの話しだったよ。
背の低い女で、俺と同じ部活、仲の良い友達だったイトウ。
従姉妹は、俺のことをよく知っている。
「 イトウなんて・・・、いないよね?」
「 いない・・・・。」
その5
それから数年間、イトウは姿を消す。
イトウのことは頭の片隅くらいにしか残らない存在になっていた。
大学卒業間近、バイト先で、
「 なぁ、イトウって知ってる?」
その場に倒れそうになったよ。
で、聞いてみた。
「 背の低い女で俺と部活が同じの?」
「 そうそう、やっぱり知り合いなんだ。」
「 今も連絡とってるの?」
「 あぁ、高校のときの部活の知り合いで・・・。」
コイツは俺とタメで、高校のときの知り合いならイトウはその頃、行方不明だったはずなんだけど・・・。
俺はイトウについて知りたくなって聞いた。
「 今さ!ソイツと連絡つかない?」
「 あぁつくよ!イトウもさ今度、飲みたいって言ってたしちょうどいいよ。」
携帯電話の先からイトウの声が聞こえる。
「 もしもしぃ。」
「 今さ、・・・うんうん。」
かすかにだけどイトウの声が聞こえる。
実在する人物なんだ!
「 悪い・・・。
イトウさ、なんか具合悪いからって電話切られた・・・。」
「 そうか・・・、じゃあまた今度頼むよ。」
次こそはイトウと話すぞ。
次にバイトいったときイトウの知り合いだと言うヤツの態度が急変した。
俺が何を話しかけてもシカト。
軽いいじめみたいな感じの雰囲気になってた。
なぜかバイト先のヤツからハブられる俺。
その日の帰りに店長にクビを言い渡された。
文句は言ったが「悪いがしばらくこないでくれ」の一点張り。
しばらくして、気がついたら、そのバイト先はつぶれてた。
結局、イトウとの接点はなくなった。
その6
最初に俺にイトウの話をふったクラスのヤツもいなくなり、
次の部活のヤツもその後、退学になった。
三人の同級生とも疎遠になった。
三人とも良いうわさを聞かなかった。
今はどうなったから完全にわからない。
従姉妹もその後、精神的にやんで今は話せる状態じゃない。
“ 結局、イトウのことに関してはわからずじまいだったのかな・・・・。”
なんて思ってたら、先週、彼女が、
「 イトウって知ってる?」
まだ、イトウは俺の周りをチョロチョロしてるのかもしれない。
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