大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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日々の出来事 5月9日 あいすくりん

2018-05-09 09:00:00 | A,日々の出来事_







  日々の出来事 5月9日 あいすくりん







 今日は、アイスクリームの日です。
どうしてこの日になったかと言うと、明治2年5月9日に、町田房蔵が日本初のアイスクリーム“あいすくりん”を、横浜の馬車道通りに開いた“氷水屋”で製造・販売したことからです。
当時の一人前の“あいすくりん”の値段は“2分”で非常に高く、現在の貨幣価値で言うと8000円程の高級菓子です。
 日本人で初めてアイスクリームを食べたのは、1860年に渡米した遣米使節団であるとされています。
この遣米使節団の随伴船が咸臨丸で、勝海舟や町田房蔵らが乗船していました。
 帰国後、勝海舟の家に三人の人物が集まりました。

咸臨丸を率いた勝海舟
「 くそ暑いの~、あいすくりん、うまかったな~、なあ、房ちゃん。」

勝海舟のファンが高じて、勝海舟の家の近くに引っ越してきた咸臨丸の乗組員の町田房蔵
「 作りたいんですが、勝さん、作り方が・・・。」

密航マニアで、アメリカで酪農技術を学んだ北海道開拓使御掛の出島松造
「 教えたろか・・・・。」

そして、アイスクリームが出来て、三人が叫びました。
「 出来た~、食うぞぉ~!」

 その時、4年後の1873年の行幸に「あいすくりん」を食べたと言われている人物が我慢出来ずに、玄関戸を蹴破って入って来ました。

「 ちょっと、待ったァ~!」
「 ???」
「 朕も、食べるでおじゃる。」

さて、この人物は・・・?
(おじゃる丸では、ありません。)









    氷水屋

























☆今日の壺々話










親指






 ある気取ったレストランで男性客が食事をしていました。
年寄りのウエイターがコンソメスープを運んで来た時、客はウエイターの親指がスープ皿の中にどっぷり浸っていることに気付きました。
 次にウエイターがサーロインステーキを運んで来た時も、ステーキのグレービーソースにしっかり親指を漬けていました。
客はいささか不愉快な気分になりましたが、自分に言い聞かせました。

「 まぁ、このレストランは世界でも名高いレストランなのだから、ひとまず我慢するしかないか・・・・。」

 最後にウエイターがデザートのバニラアイスクリームを運んだ時は、彼は指を料理の中に入れていませんでした。
それを見て男性客はウエイターに、その理由を聞かずにはいられませんでした。

「 失礼!
君はコンソメとグレービーソースには指を入れていたのに、なぜアイスクリームには指を入れなかったのかね?」

じっと客を見つめていた老ウエイターはこう答えました。

「 簡単なことじゃよ、お若いの。
わしはリューマチがひどくてな。
親指を温かいものの中に入れると痛みが和らぐんじゃよ。」

それを聞いた客は、猛烈に腹を立ててウエイターを怒鳴りました。

「 このクソッタレ野郎!
てめえのどうしようもない親指を、俺の食べ物の中で温めていただと!
ふざけんな!!
そんなに温めたけりゃ、てめえのケツの穴にでも入れて温めろ!!!」

老ウエイターはうなずきながら答えました。

「 キッチンに戻ったときはそうしているよ。」



















1ルピー







 ある青年が床屋にやってきました。
床屋はそばにいた子どもをちらっと眺めながら客にこう言いました。

「 この子はとてもバカでね、あんまりバカだから良く恵んでやってるんだが、その愚かぶりを見せてあげよう。」

そう言うと彼は、1枚の5ルピー硬貨と2枚の1ルピー硬貨を取り出し、その子の前に出して聞きました。

「 さあ、どっちが欲しいんだ?」

その子は迷わずに1ルピー硬貨2枚の方を選び、去って行きました。
 床屋はそれを見て満足そうに「言った通りだろう?」と客の青年に言いました。
散髪を終えた青年が店を去ると、さっきの子どもがアイスクリーム屋から出てくるのを見つけました。
 彼は尋ねてみました。

「 ちょっと聞いていいかい?
何で君は5ルピーではなく、1ルピー2枚を選んだんだい?」

すると子どもはこう答えました。

「 そりゃ5ルピーを取ったその瞬間に、ゲームオーバーだからさ。」





















商品モニター





 送料のみ払う商品モニターみたいなのがあって、アイスクリームを試しに買った。
12個で1260円。
1個が189円するからまあまあお得だなあと、わくわくしながら商品の到着を待っていた。
 今日帰ったら、母がアイスが入った段ボール箱をストーブのすぐ近くにおいて、

「 何か知らないけど、荷物届いてるよ!」

と暢気に言ってきた。
 もちろん、アイスは全て溶けて液状化していた。
言っておかなかった自分も悪いけど、段ボールにこれでもかと“要冷凍”って書いてるのに。
 母親に文句を言うと謝るどころか、

「 そんなんでムキになるな、バカが!」

って言われた。
 自己嫌悪で涙が出そうだった所に、そんな事言われて泣いた。
更にその時に出た鼻水が10cmほど、鼻からたらーんと垂れ下がっていたのを、飼っていた猫が紐か何かだと勘違いして猫パンチしてきた。
そのとき、鼻から鼻水たらしたまま、感極まって突然号泣した。
眼の前の猫はビックリして、フギャ~と鳴いて逃げて行った。


















猟友会







 猟友会に入っている知り合いのうちへ行った時の事。
帰り際に、「おう、鮎持ってくか?」と声をかけられる。

「 すんません、うち川魚食わないんですよ。」

と正直に答えると、

「 じゃあ、鹿持っていけ、鹿。」

・・・鹿。

「 いや・・・鹿も、ちょっと・・・。」
「 だったら、猪なら食うか?」

 あまり断るのも失礼かと思うが、出てくる動物があまりに奇抜で、料理法に悩むかーちゃんの顔が脳裏をよぎり、ついつい怖じ気づく。

「 すんません・・・うち、猪も食わないんですよね・・・。」
「 なんだ、なんも食わないのか。
まいったなぁ、冷凍庫がいっぱいでもう入らないんだよ。」
「 熊が、ですか?」
「 いや、アイスクリーム。」

むしろそれをくれ。




















手作りアイスクリームのバイト








 一年ほど前にバイト探しの為に求人誌を読んでいたら、

「手作りアイスクリームの製造です!
時給950円 時間○○:○○~○○:○○の間で○時間から応相談
有給、社保完備 正社員登用制度有り」

みたいな地元の他のバイトと比べたらいい条件のがあったんだ。
 早速電話をかけて面接しに行くことになって指示された場所周辺に行ってみると、そこの周りは町工場と住宅だらけ、んで看板やら探しても見付からない、周りの住民に聞いても誰も知らない。
そうこうする内に二時間くらいたって、仕方ないかと思って家に帰ったんだ。
 家に帰った後一時間くらいしたらその会社から電話がかかってきた。

「 ○○さんどうされましたか?会社が見付からなかった?
うち看板出してないから仕方ないですよね。(笑)
後日よろしければ面接に来てください。
見付かりやすくなるよう私が外で待ってますんで。」

それと会社への詳しい行き方も話してくれて、どんな理由があれすっぽかしたのはこちら側なのに丁寧な人だな~と思い後日面接に行ったんだ。

 んで、今度は簡単にその会社まで辿りつくことができた。
そこで待ってたのは電話をかけてきた担当の人とアイス工場とは思えない小さい街工場・・・、いや倉庫だった。
 倉庫の中にはワゴン車とデカイ冷蔵庫が一つとその上にある小さな事務所があった。
そして聞かれたのは家族構成、家から会社までのルート等などでアイス造りにまつわる質問等はまったくしてこなかった。
他に社員は二人いて、言葉遣い、ドアの開け閉め等から柄の悪さは俺でも察することができた。
 そうこうしてる内に面接は終了、その3日後に不採用通知が履歴書と共に届いた。
そこまではよかったんだが、ちょっと不思議に思ってその会社名で検索をかけても似たような名前の会社がヒットするだけで何も出てこない。
しかも、次の週の求人誌をめくってたら同じ住所、同じ電話番号、同じ業務内容なのに違う会社名で求人を出してる。
面接の時「製造工場は別の場所にあるんですけどいいですか?」等は聞かれなかった。
 看板もネット上での宣伝もせずあんな所で複数名でアイス造り、新興の会社だとしたらありえないくらいの好条件。
端から雇う気などなく個人情報集めにでも利用されたのだろうか?


それ住民票取られたり、勝手に印鑑証明作られたりしてるよ。
家の近くで待機してて郵便きたらさも自分の様に受け取ってってやつ。
たぶん銀行口座や携帯ので名前使われてるはず。


履歴書を渡してるなら証明写真もゲットされてるしね。
















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5月8日(火)のつぶやき

2018-05-09 02:58:03 | _HOMEページ_
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