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大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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日々の恐怖 ワイの話 (5) 祭囃子

2018-04-28 19:15:28 | B,日々の恐怖







  日々の恐怖 ワイの話 (5) 祭囃子







 これは小学校から高校まで続いた話。
ワイが一人で寝つけない夜、時々遠くで笛と太鼓の祭囃子が聞こえる。
聞こえるのは数年に一回程度で、決まって夏の夕立後の涼しい夜やった気がする。
ひょっとこが踊りだしそうな、割と楽しげな一定のリズムと音階をずっと繰り返すんやけど、次第に音は遠くなっていって、ワイはそのうち寝てしまう。
 それで、とうとう中学ん時、

“ このお囃子は何や?”

と疑って正体を確かめようと思い立った。
真っ先に思ったんは、実家の裏手にある神社の神楽舞の練習や。
 今はもう廃れて長いが、その頃は地域の小さな神社にも神楽舞を奉納する風習が残っとった。
薪能とも狂言ともつかん、演目の意味も誰も分からなくなったような代物。
氏子の年寄がシテ方、ワキ方(神楽を舞う人)を毎年交代でやり、演奏方は基本的にその息子たちが担った。
 田植えが近くなると神楽舞の準備がはじまって、関係者は公民館で練習をしてた。
舞の奉納自体はGW前には終わる。
だから夏に聞こえてくる祭囃子は、演奏方のヤツが腕が鈍らんように練習しとんのかなと思った。
 ワイの家は演者の家ではなかったが、ジッジが昔区長として神楽を取り仕切ったことがあったから、ある日ジッジに聞いてみた。

「 ジッジ、ワイには時々妙なお囃子が聞こえるが何か知っとるか?
演奏方の誰か練習しとん?」

ジッジはワイの話を聞くと、目を細めてこう言った。

「 もうワシには聴こえんばってん、昔はよう聴こえよった、聴こえよった。
こぎゃん音頭やろ?」

そういってジッジは、ワイが聞いてたのと同じ囃子を口笛で吹いた
ワイは音痴やからお囃子の音まで伝えてなかったから、心底驚いた。
 ジッジは、

「 ありゃあ、畑ん神さんの祭りたい。
もうワシには聴こえんけん、神さんはおらんごつなったと思うたばってん。
まだおるたいなぁ~。」

とニカニカして米焼酎をあおった
 神楽の練習は騒音になるからと公民館以外ではやらないらしかった。
ちなみに神社の祭神は天神さんやけど、きっとローカルな神さんもおったんやろうな。
高校卒業してワイが地元を発つまで、その音はときどき聞こえていた。
 最後に聞いたんは大学受験勉強中、やっぱり夕立後の涼しい夜やった
ワイは窓を開けて、楽しげな音色をぼんやりと聞いてたんや。
 その前年にジッジは逝ったから、なんとなく、

“ ジッジも、聞いとるんちゃうかなァ・・・。”

と思った。
 ワイは夏に帰省しても、もう祭囃子は聞こえんくなってしもうたが、地域の若いやつが聞いてたらええな。

















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日々の出来事 4月28日 蛤御門

2018-04-28 09:31:45 | A,日々の出来事_






  日々の出来事 4月28日 蛤御門






 今日は、宝永の大火があった日です。(1708年4月28日)
1708年、京都で大火事が発生しました。
大名屋敷21軒、公家屋敷95軒、寺社119ヶ所、町数417町、家数1万351軒が焼失しました。
 京都御所の周りには、公家町と市中の境界であった九つの門があります。
このうち、御所の西側にあった新在家門は常に閉ざされていました。
 そして、宝永の大火の際、行き来が出来るように初めて開門されたことから、“焼けて口開く蛤”に例えられて蛤御門と呼ばれるようになりました。
後の“蛤御門の変”と呼ばれる幕末の長州藩と会津・薩摩藩の最大の激戦地がこの門なのです。
今も、蛤御門の柱には、その時の弾痕が残っています。










         蛤御門の弾痕

























☆今日の壺々話















    言葉遊び“夏のハマグリ”





冷やかし客は、大阪では“夏のハマグリ”です。
“身腐って、貝腐らん。”
“見くさって、買いくさらん。”
“見ただけで、買わない”ってことです。





















   クラムチャウダー





「 いったいどうしたのかね?
 先月ここで食べたクラムチャウダーは、あんなに旨かったのに・・・。」
「 ご冗談でしょう!
 同じ日に同じ店から仕入れたハマグリなんですぜ、旦那!」



















火事



 一人暮らしを始めた頃、斜め向かいの家が火事になった。
大きな火柱上げてて「燃え移ったらどうしよう!」とパニックになってしまったぐらいだった。
全焼だった。
放火なのか不始末なのか、近くに知り合いもいなかった私は情報を得ることが出来ず、疑問に思いながら火の始末に気をつける日々を送っていった。

 数日後、近くの喫茶店で喫茶店の店主(女)からその火事の話を聞くことが出来た。
火事になった家は母子家庭だけれども裕福な家だということ。
子供がいわゆるDQNで、夜中でも平気で遊びまわっているということ。
放火の疑いがあるけれども、その子供が火遊びをして燃えてしまったんじゃないかと疑う人が多いということ。
確かに、夜中にバイクの轟音で目が覚めたりするから、そう言われると私も子供を疑ってしまった。

 後日、喫茶店の前を通ろうとした時、パトカーが止まっていることを発見。
喫茶店の店主が「私じゃないわよ!あの女が悪いのよ!」って叫びながら連行されていた。
近くの人達も出てきて怪訝な顔をしていたので、どうしたんですか?と聞いてみたら、あの人が放火したらしいということだった。

小説のような話だけども、マジであった話。
全くそんな人には見えなかったのになぁ…。






















記念写真






 大分前の話、長いけど聞いてくれ。
俺が住んでたボロアパートが火事になった。
1階の一番道路に近いとこの部屋ら辺が火元で、その上の部屋とか、隣の隣の隣あたりまで、数部屋が焼けてしまった。
 昼間だったからみんな出かけてて、幸いにも怪我人は無かったし、全焼もまぬがれた。
俺の部屋は道路から一番奥だったから、ギリギリ焼けはしなかったけど、すぐ隣の部屋まで火がきてたみたいで、消火の水で水浸しになってた。

 夜になって帰ってきて、家焼けてるから呆然としてたら、大家さんのおばあちゃんが消防の人となんか話してるのが見えた。
大家さんはアパートの隣の小さい家に1人で住んでて、年金と家賃で暮らしてるって言ってた。
毎日アパートの通路や階段を綺麗に掃除してくれて、宅急便とか預かってくれるし、宅急便取りに行くと、ついでにお菓子とか果物くれたりすることもあって、会うと気さくに声かけてくれるいい人で、俺もいろいろ話したりして、結構仲良くさせてもらってた。

 大家さんはボロボロに泣いてた。
声かけたら、「私がちゃんとみてなかったから、こんなんなっちゃってごめんね」って、泣きながら謝ってくれた。
大家さんこそ、アパート無くなっちゃってこれからどうやって暮らしていくのか、心配になってこっちも涙ぐんでしまった。

 他の部屋の奴らが帰ってきて大家さんを責めてて、大家さんはやっぱり泣きながら謝ってた。
家財道具全部焼けちゃって、キレる気持ちは本当に良く分かるけど、大家さんを責めるのは何か違うんじゃないか、なんて思いながら見ていた。
その後、消防の人からいろいろ聞かれたり、他にもいろいろあったんだけど省略。

 友達に事情を話したら、しばらく泊めてもらえることになったから、俺は自分の部屋に行って、貴重品と、あとまだ使えるものは無いか掘り出したりした。
服や本、家電なんかは全滅だったけど、CDとか皿とか無事だったし。
その時も、大家さんは手伝ってくれた。
 で、荷物まとめて、お別れだねって話をした。
また大家さんは泣いて、泣きながら謝ってくれた。
俺もまた涙ぐみながら、いろいろお世話になりました、お元気でって、大変だろうけど頑張ってって、挨拶してわかれた。

 それから半年後ぐらいに、その焼けたアパートに住んでた人から連絡をもらったんだよ。
( 何かあった時の為に、数人だけだけど、お互いに連絡先を伝えてた。)
火事の原因は放火だったって。
 しかも犯人が大家。
アパートにかかってる火災保険目当てだって。
なんじゃそりゃ?
もう衝撃。
衝撃杉。
つーかババァふざけんな!
 何で一番道路側に火を付けたかっていうと、一応俺とは仲良くしてたから、気を使ってくれたんだって。
冗談じゃねぇよ!
そんな気遣い全然いらねーよ!!
どうしてくれんの俺の服とか家電とか!
あん時ババァ責めてた他の住民さん正解、大正解。

 最後の荷物掘った日、記念にって焼けたアパートの前で一緒に写真撮っちゃったよォ!!
二人並んでVサインだぜェ!
何てことしてんだよォ!
あの日の俺の涙を返せ!
思い出すたんびにすんっげー腹立つ。
マジムカツク!!
























火災報知器







 以前いた会社の社員寮で、突然火災報知器のベルが鳴った。
あわてて外に飛び出したけど、火が出ている様子がなくて、みんなで不審に思ってたら、館内放送で、

「 すみません…、部屋でさんまを焼いてしまいました…。」

と流れた。
隣の部署の先輩だった。
それから10分位してまたベルが鳴った。

「 すみません…、2匹目を焼いてしまいました…。」

涙声だった。























    北朝鮮の名物料理“ハマグリのガソリン焼き”最新情報






 北朝鮮の名物料理といえば、ハマグリのガソリン焼きだ。
これを食べずして北朝鮮旅行をしたとはいえない(と言ってる人もいる)。
それくらい人気の料理ならば食べないわけにはいくまい。
 ということで、実際に北朝鮮を旅行した日本人旅行者から「ハマグリのガソリン焼き体験」を聞くことができたのでお伝えしたいと思う。
最初は「危ない食べ物」というイメージがあったらしいが、食べてみるとかなり美味しかったという。


・本来は冬にやらない料理

 2012年1月下旬、その日本人旅行者はマイナス10度以下という極寒の状況下でハマグリのガソリン焼きを体験。
外でしか調理できないため、ブルブルと震えながら調理を見守ったという。
本当は、この季節にはやらないそうだ。
 

・使用したガソリンはペットボトル2本分

 観光ガイドスタッフがハマグリを市場で購入してホテルの裏庭の地面に置き、そこにガソリンをぶっかけてライターで火をつける。
「ゴッバオン!」と爆発するのではないかとドキドキしたそうだが、それはなかったようだ。
 ガソリンは500mlペットボトル2本分を使用し、少しずつハマグリにぶっかけていく。「ブボボモワッ!」と火柱が出ることもあったが、爆発することなくハマグリは焼かれていき、およそ5分ほどで炎が消えたという(調理終了)。
 

・ハマグリには少しだけ生の部分も

「あまりにも寒かったため、ハマグリが発する熱で手を温めました。
本当はこの場で食べるのですが、マイナス10度以下で厳しかったのでホテルに持ち込んでレストランで食べましたよ」と語るのは、今回ハマグリのガソリン焼きを体験した日本人旅行者。
 で、いちばん重要なお味はどうなのか? 
日本人旅行者によると「予想に反して激ウマでした! 絶対にガソリン臭くて無理だと思っていのですが、今まで食べたハマグリのなかでもトップクラスの美味しさでしたよ。まったくガソリン臭くなくて、新鮮なのもわかりました。でも少しだけ生っぽいところもありましたね」とのこと。
 

・たまに当たる人がいるけど焼酎飲めば大丈夫

えっ? 生で食べても大丈夫なの? 
北朝鮮の港では獲れたばかりのハマグリを生のまま食べることがあるそうで、少しくらい生でも気にすることはないらしい。
たまに当たることがあるらしいが、そういう人は決まってビールを飲んでいるという。
 「ガイドさんが言ってましたが、稀らしいのですがハマグリのガソリン焼きを食べて当たる人もいるそうです。当たる人には法則があるそうで、ハマグリと一緒に焼酎を飲んでいなかった人が当たることがあると言ってました。ビールのようなアルコール度数の低いお酒を飲んだ人は当たりやすいのかもしれません。」(日本人旅行者 談)。
 

・ハマグリにカニが入っているとラッキー

 ハマグリのガソリン焼きを食べていると、たまにカニの子どもが入っていることがあるという。
北朝鮮では「ハマグリにカニが入っていたらラッキー」といわれているらしい。
 冬のハマグリの場合はカニが入っている確率が低くなるらしいが、日本人旅行者が食べたところカニが入っていたとのこと。
ラッキーですな!
「日本語が流暢な朝鮮人のガイドさんに、最近日本で流行っている言葉を教えてほしいといわれたのでステマ(ステルスマーケティング)を教えてあげたんですけど、そしたら「これハマグリのステマ」とか言い出して困りました(笑)」。
 

・灯油で焼かない理由

 とにかく、ハマグリのガソリン焼きはかなりの美味らしい。
それにしても、どうして灯油じゃなくてガソリンで焼くのだろうか? 
それには理由があり、ガソリンは燃焼するとニオイを残さないらしく、燃料臭くならないらしい。
灯油で焼くと、かなり灯油臭くなるという。
 ハマグリのガソリン焼きは調理に慣れている現地の人たちだからできるものであり、皆さんは絶対に真似をしないようにしよう。
大きな事故やケガに繋がる可能性もあるので、絶対にやめよう。
ちなみに、北朝鮮にはハンバーガーショップも存在する。




















近所の百貨店の魚屋






 ちょっと気になること、あるんだけど・・・。
許せないって類の話じゃないが、ちょっと意図不明な気が・・・。
 近所の百貨店の魚屋に、金掛かってそうな結構なサイズの生け簀があるんだ。
洒落たレストランの水槽みたいな凝ったデザインで、水掛け流す形のヤツ。
 いかにも“店の顔”って感じで一番目立つ位置にあるんだけど、魚がいない。
魚の代わりにいつもどぺぇっと舌出した異様にデカいミル貝が1、2匹鎮座。
売れ残りとかではなく、朝から晩まで。
 いや、餌代とか水道代とか維持費も掛かるだろうだし・・・。
もうちょっとこう、購買意欲刺激するようなディスプレイにしてはどうかな・・・?


















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4月27日(金)のつぶやき

2018-04-28 08:18:58 | _HOMEページ_






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