日々の出来事 4月22日 サザエさんとヒトデちゃん
今日は、漫画“サザエさん”の連載が開始された日です。(1946年4月22日)
連載は、福岡の新聞“夕刊フクニチ”です。
長谷川町子が、福岡の百道海岸を散歩しているとき、海を見ながら設定を思い付きました。
サザエさんは、博多時代は独身でしたが、後にフグ田マスオと結婚しました。
フグ田マスオは、大阪に実家があり、二浪した後に早稲田大学に入学しております。
当初は、神経症を患っており、精神安定剤を常用していました。
1971年ごろから、薬物依存から立ち直ったようです。
また、アメリカでは“The wonderful world of sazae-san”として翻訳出版されています。
ヒトデちゃんです
↓
☆今日の壺々話
連載開始時のサザエさん
戦争の傷痕がまだ残ってた1946年連載開始という事もあって、マスオさんは1917年(大正6年)生まれの32歳で、戦友のノリスケさんと一緒にインパール作戦の生き残りの設定です。
マスオさんは、その頃の悪夢で戦闘神経症患って精神安定剤を飲んでたり(モデルがインパールで戦死した作者長谷川町子の義理の兄なので経歴が同じ)、旧軍の悪口を言った大家にマスオさんがマジ切れし、大家フルボッコにして隣の家の塀を燃やして風呂焚いて、サザエさんと一緒に追い出されて実家に転がり込むと言う、殺伐度が違った、まるで別の話だったんですけど・・・・。
サザエさん家の略歴
フグ田サザエ 川村女子短大中退
フグ田マスオ 早稲田大商→海山商事
フグ田タラオ かもめ第三小学校→海城中→海城高→明治大経営→フリーター
磯野カツオ かもめ第三小学校→区立中→都立中→花沢不動産
磯野ワカメ かもめ第三小学校→区立中→都立高→北里大看護→北里大学病院
磯野波平 尋常小学校→丁稚奉公→リーマン
磯野フネ 日本女子大
波野ノリスケ 東京大法→講談社
波野タイコ 立教大経済
波野イクラ 慶應義塾幼稚舎→慶應義塾普通部→慶應義塾高→慶應義塾大経済→ヒモ
カツオ担任 東京教育大
中島 かもめ第三小学校→区立中→國學院久我山高→法政大→広島→ドジャース→ロッキーズ
橋本 かもめ第三小学校→区立中→都立高→フリーター
西原 かもめ第三小学校→開成中→開成高→東京工業大→富士通
花沢花子 かもめ第三小学校→区立中→都立高→明海大不動産→花沢不動産
カオリちゃん かもめ第三小学校→区立中→都立高→青山学院大法→丸の内OL
早川さん かもめ第三小学校→区立中→都立戸山高→慶應義塾大経済→JETRO職員→衆院議員
堀川君 かもめ第三小学校→区立中→日大鶴ヶ丘高→日本大法→世田谷区役所
ミユキちゃん かもめ第三小学校→区立中→都立高→美容専門学校→美容師
リカちゃん かもめ第三小学校→桜蔭中→桜蔭高→ケンブリッジ大→国連職員
伊佐坂難物 早稲田大第一文中退→作家
伊佐坂お軽 日本女子大
伊佐坂甚六 早稲田大理工(三浪)
伊佐坂ウキエ 東京理科大理工→NEC
穴子 専修大法→海山商事
部長 早稲田大政経→海山商事
三河屋店主 東京商科大
サブちゃん 一橋大法→サントリー→三河屋
ヒトデちゃん
サザエさんには、タラちゃんの他に“ヒトデちゃん”と言う娘がいます。
この子が出て来るのが、サザエさん一家の10年後を描いた“サザエさん一家未来予想図”で、タラちゃんの妹として“ヒトデちゃん”が出現しています。
でも、悲しいことにサザエさん一家は、ず~っと年を取らないのです。
ですから、いつまでたってもテレビにも出てこない、それでいて実在するサザエさんの不思議な家族なのです。
一度くらい、“ヒトデちゃん”をテレビに出してあげたいと思います。
タマの声
タマの声は謎です。
番組作成者もネタをバラしません。
でも、科学的に分析すると、本物の猫の声とも違うし、人間がマネして出した声とも違うようで、どうも、“機械で合成したものらしい”が通説です。
サザエさんの家の間取り
アニメのサザエさん宅を画面でチェックしてみると、サザエさん宅には5つの部屋がある。
その内訳は、サザエ・マスオで1部屋、カツオ・ワカメで1部屋、波平・フネで1部屋の計3部屋に加えて、客間と居間が備わっている。
そして、庭にはたっぷりとした広さがある。
家族は多いが、かなりの豪邸住まいといえるかもしれない。
ただしその反面、サザエさん一家の食卓は、いかにも質素だ。
調査によると、1年間の合計150話のうち、食事風景が登場したのが73回あったが、おかずの数が3品を越えたのは、たったの1回だった。
ほとんどは、各人一汁一菜のじつに質素な食事だ。
だからこそ、波平さんは、あんな大きな家を建てられたのかもしれない・・・。
子供の頃の風景
夏の日曜日の夕方6時頃。
日がまだ落ちきってない夕焼け空と網戸ごしに聞こえる蝉の鳴き声。
ちびまる子ちゃんやサザエさん見ながら夕食できるの待って、明日学校かぁと切なくなる感じが懐かしい。
小さい頃ばあちゃんと野草とりにいった近所のかなりでかい雑木林。
小川もあった。
今は宅地化されちゃったな。
あとばあちゃん家。
でかくて夏は風通しがよくて涼しかった。
冬はばあちゃんが料理つくってる隣でおもちゃで遊んでたり、学校でいじめられたりしたこと半べそかいて話してた。
でも、そこも色々あって取り壊されて…。
今でもばあちゃん細々と元気にやってっけど懐かしくて泣けてきたな…。
じいちゃんの家の裏山にワラビ取りに行ってた。
何故か山なのに中に入ってそこから外見たら二階建ての二階にいるような錯覚になった。
森なのに。
じいちゃん死んでもう8年たった。
今じいちゃんちに住んでるけど、森も木が切られて針葉樹ばっか植えられて入れなくなったけど、夏に森を見ると何か思い出す。
空き地で遊んでると、母が「ご飯よ~」って呼びに来た光景かなぁ。
手を繋いで、何して遊んでたの~?なんて話しながらの帰り道も。
父が公務員だから帰宅も夕食も早くて、いつも一番に抜けてた。
夕焼けで染まる校舎や運動場。
家路の途中、各家庭の晩御飯の匂いが何処からもなく馨って来る。
ここの家は焼魚だな、あの家はカレーだなぁ旨そうだな…。
重たいランドセルを背負って急いで帰ると、優しい婆ちゃんと明るい母ちゃんが台所で出迎えてくれる。
田舎育ちで、初夏の夕暮れになると周辺の田んぼでは一斉に農薬散布をしてた。
作業終えて帰ってきたじいちゃんの作業着からは、その農薬のにおいがほんのりついてて、体には悪そうだけどなんか好きだった。
小学校の図書館なんだけど。
黴とインキと床のニスの交じり合った甘い匂いがして、夏でもひんやりしてた。
奥には司書の先生のいる雉の剥製とかのある暗い部屋があって、別世界のようだった。
家では本なんて買ってもらえなかったから、おとぎ話の類は全部あの図書館で読んだ。
木造校舎はもうずっと昔に建てかえられてしまったが、帰りたいところなら、あの図書館かもしれない。
風景っていうより、音や匂いが頭に焼き付いている。
初夏の夕暮れ時、風呂に入りながら聞こえてくる蛙の声が心地よかったな。
真夏の蝉の声、縁側で涼みながら聞いた遠くの花火の音、秋の静かな夜の鈴虫の音とか。
悪友と作った秘密基地に行く時に漂ってきた草の匂い、春にやってきた屋内消毒の匂いが妙に懐かしい。
夏の湘南の海。
夕方、海水浴客が帰るとね、静かな波音がザザァーて聞こえて、夕焼けに近い光に透けて波の中に魚が群れで泳いでるのが見えるんだ。
海は金色にキラキラ光って綺麗だったな。
近所の犬がフリスピーで遊んでもらってたり、その時間はもうひとつ別の顔の湘南。
あの季節・あの時間・あの場所が自分のお気に入りだった。
引っ越しを繰り返してからは行っていないけど変わってないといいなー 。
雪の降る日の夕方ごろ、近くの運動場のど真ん中に大の字になって空を見上げる。
しんしんと降る雪は周りの雑音を消し去り、周りは無音の世界となっている。
まるでこの世界に自分一人が取り残されたような感覚に襲われるが、不思議と寂しさは無かった。
むしろ、何か神秘的な、ファンタジーの世界に入ってしまった。
ようでワクワクした感覚すらあった。
ふっと我に返ってみると、いつの間にかそこそこの時間が経っていて、「そうえば腹減ったなー」てな感じで家路に着く。
家では暖かくてウマーなご飯が待っている。
あの時は良かったよ。
晩秋の夕暮れ。
富山のとある町の橋から見える頂上から山腹にかけて雪化粧した立山連峰。
真っ青な空を背にして美しくオレンジ色に照らされ輝いていた。
あの頃に戻りたい。
西新宿の高層ビル。
明け方、中野から見ると、巨大なオブジェのように見え、所々に明かりがついていて、未来都市のようだった。
日が昇ると、都心の方から街のざわめきが聞こえてきて、これから1日が始まるンだぁって、子供心に感じた。
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