田井中律が地元民に道を尋ねた場所が特定出来たことで、その後の聖地スポット探しが容易になりました。制作スタッフがロケハンしているのであれば、必要最低限のコースで済ませ、同一の場所で色んなアングルで景色をとっていると考えられるからです。
そこで、田井中律が地元民に道を尋ねた場所において、改めて周囲を見回したら、分岐点の南側に既視感のある二階建ての古民家がありました。上図のように、両脇の続きの建物が無くなって、孤立したみたいな感じで建っています。
その二階建ての古民家が、劇中に登場しています。田井中律の向こう側の建物です。周囲の民家の並びが実際とやや異なりますが、古民家だけは細部まで一致しています。
周囲の民家の並びが実際とやや異なるのは、そこまで実際に行ってロケハン撮影していないからだろう、と推測しました。したがって、分岐から南へ進んでも意味が無く、東しかルートが残されていないわけです。
分岐から東へ進むと、民宿嵐山の門前を通ります。この場所も劇中に出ており、以前から知っていました。一度、民宿嵐山に泊まったことがあるからです。
嵐山の宿泊施設は桂川の沿岸に大部分が集中していますが、観光団体や研修グループなどでいつも賑わっています。静かにまったりと過ごすのなら、嵐電嵯峨駅から徒歩5分もかからない静閑な住宅街内にある民宿嵐山がおすすめです。特に「けいおん」ファンにとっては、聖地スポットですから絶対におすすめです。
民宿嵐山の公式サイトはこちら。
劇中では、上図のようなアングルで出ていますが、画面の大半がキャラクター達で埋まっているため、この場所であることがちょっと分かりにくいかもしれません。
同アングルの劇中シーンです。田井中律が地元民に関西弁で道を尋ねる場面です。右端の民家の屋根の並び、左端の民宿嵐山の門前竹垣が一致します。
時系列的に考えると、最初に道に迷った場面、平沢唯が民家の飼い犬と戯れる場面は、そのさらに東にあるということになります。そこで、民宿嵐山の前を東に進んで、鎌利商店のある辻に行きました。
辻のところで、ふと見上げた電柱が、これまた既視感あるものでした。これだな、と悟りました。
このシーンですね。電線の配置状況に至るまでほぼ一致しています。劇中ではこのシーンと併せて最初の道迷いシーンが出ていますから、場所的にも同一である可能性が高い、と考えました。
そこで周囲を見回したところ、南側の民家の外面に既視感がありました。ここだ、と分かりました。玄関ドアの上部の半円形のガラス部分が決め手になりました。
このシーンですね。ほぼ一致しています。右側の板塀も同じです。
同じ場所から、民宿嵐山の方角を見ているうちに、この左側の板塀が、平沢唯が民家の飼い犬と戯れる場面に出ている板塀だと気づきました。やっぱりこれか、と笑ってしまいました。
このシーンですね。右側に見える生垣も実際の景色と一致しますから、もう間違いありません。この地点で各方角の景色および電柱を撮って、劇中シーンに反映させていることが理解出来ました。
後で気づいたのですが、ロケハン時での撮影時には広角レンズでのズーム撮影を多用していたらしく、実際の景色では遠くにある対象物が、劇中では近くに引き寄せられて描写されているケースが多いです。 (続く)
ぼくなら何回か行ってそれでもどうか…だと思います。
嵐山地区というのは、そんなに広いエリアではないので、渡月橋から東へ三条通を歩いても15分ぐらいで他地区へ出てしまいます。
なので、けいおんの「道に迷った」の聖地スポットを全て回っても30分もかかりません。京都巡礼コースのなかでは比較的回りやすいと思います。