塗装を終えたので、デカールを貼る作業に移りました。デカールは、上図の2種類を用意しました。
マジノ女学院チームは、まだアニメ本編には登場しておらず、今後の最終章シリーズに出てくるかは、現時点ではまだ分かりません。
したがって公式キットも出るわけがありませんから、モデルカステンのガルパンデカールセットにマジノ女学院チームの校章マークが含まれているのは有り難いです。
そして、もう1種は、グンゼ産業のルノーR35のキットに入っている上図のデカールです。グンゼ産業のルノーR35のキットは、以前に中古ショップで安く売っていたのを見かけて買っておいたもので、コミック版のBC自由学園チームのR35の適応キットとして保管していました。これもゆくゆくはガルパン戦車として製作するでしょうから、本来の上図のデカールは不要となります。
今回製作しているS35は、エクレール隊長の搭乗車として再現しますので、その識別マークであるブルースペードが必要になります。上図のデカールから転用します。
改めて作中車のマーキング状況を確認してみました。実は、今回のマジノ女学院のエクレール隊長のS35は、ガルパン車輌の中でマークの数が7枚と多いほうに属します。校章マークが3枚、ブルースペードマークが4枚です。
上図のシーンでは、砲塔および車体の左側面ハッチにブルースペードマーク、車体前面の右側に校章マークがついているのが分かります。ブルースペードマークは砲塔の右側面にもついているのが他のカットで確認出来ますので、砲塔の左右についている形になります。
校章マークは、さらに砲塔背面ハッチ、車体左側面のエンジン点検ハッチにも付いています。
そして、車体背面の左側にブルースペードマークがあります。
作中シーンを参考にして、各所にデカールを貼りました。校章マークはサイズも計算して選びました。車体前面右側に貼ったのは、最も小さなサイズのものです。
ブルースペードマークは、白縁付きでしたが、その方がメリハリが出ますので、そのまま使用しました。
砲塔背面ハッチに貼った校章マークは、使用した3枚のうちで最もサイズが大きいです。車体左側面ハッチに貼ったのが二番目の大きさの校章マークです。車体背面左側にはブルースペードマークを貼りました。
デカールを全て貼り終わりました。一気にガルパンの戦車になりました。
斜め後ろからの図です。公式キットのエレール製品が、元々の出来は良いことを改めて感じさせます。実際、砲塔右側面の形状を除けば、あとはタミヤ製品と大して変わらないのです。むしろタミヤでは省略されている車体各所のリベットがちゃんとモールドされている点など、評価すべき要素があります。
表面のモールドが薄い傾向にありますので、タミヤの細かい表現には一歩を譲るかもしれませんが、全体の輪郭はそんなに変わりません。
背面部分は、作中車がタミヤ製品をモデルにしているシーンを参考にして、タミヤキットの不要パーツを幾つか転用して追加工作しています。巻シートのパーツもタミヤからの転用です。
車体右側面のサイドボックスの留め帯は、おそらくベルトなりの色があるはずですが、コミックのカラーページの描写では車体色に統一されていますので、それに合わせておきました。
以上で、マジノ女学院チームのソミュアS35が、エクレール隊長搭乗車仕様にて完成しました。製作日数は、2019年2月21日から3月9日までと、6月2日から3日までの計19日でした。他のキットと並行して製作していた時期もあったので、塗装をまとめて6月に実施しました。
今回は公式キットのエレール製品を使用しました。公式キットは本来はBC自由学園の車輌ですが、それをタミヤ製品で作りましたので、こちらは同じS35を使用しているコミック版のマジノ女学院チームの仕様で作ってみたわけです。
コミック版のマジノ女学院チームのS35は、周知のように砲塔右側面が内側に折れる独特の形状を示しており、エレール製品が元モデルであることが知られます。コミックの後半ではタミヤ製品も参考にしているようなので、次第にタミヤキットに近づいてゆきますが、基本的にはエレール製品の諸特長を示します。
キット自体は、エレール製品のなかでも古い時期の品であるわりには状態も精度も良く、組み立て易かったです。パーツの合いも悪くありませんが、組み立てガイド図の描写が大雑把ですので、仮組みによって確かめる作業が欠かせませんでした。
全体としては作りやすいキットだったと思います。むしろ、作中車に合わせての迷彩塗装のほうが大変でした。
このS35を含めて、ガルパンのコミック系諸作品には相当数のフランス戦車が登場しますが、その多くは適応キットがエレール製品であるようです。今回の公式キットにてエレール製品を経験しておくことで、それらのフランス戦車適応キットがより身近に感じられることでしょう。